鴨川には妖怪が棲んでいる? 京都の地名に隠された怖い話

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日本を旅するなら、やっぱり京都、という人も多いのではないでしょうか。

京都の魅力は多彩ですが、『ほんとうは怖い京都の地名散歩』(PHP研究所)には、京都の知られざる一面が紹介されています。

背筋が寒くなるような"怖い町"

京都には妖怪や鬼たちが出没し、大路小路を徘徊して人々を襲う。天皇や貴族たちも恐れおののく、とても怖いところだったのである。

(「ほんとうは怖い京都の地名散歩」P4より引用)

京都は、平安時代から長きにわたり戦乱が繰り返され、多くの貴族や武将たちが命を落としてきました。

その歴史を紐解くと、いまは観光地としてにぎわいを見せる場所にも、ぞっとするような物語が隠されていることがあります。

たとえば、風情豊かな景色が広がる鴨川。じつは、鴨川の河原は、かつて権力闘争に敗れた貴族や武将たちを処刑する場でもありました。現在の鴨川とはまったく違い、当時は怨霊や妖怪たちが棲む不気味な川として、恐れられていたのです。

また、京都には珍しい地名が多くありますが、身も凍るようなエピソードが由来になっていることも。

「千本通」名前の由来は...

たとえば、京都の中心部にある大きな幹線道路の千本通。平安時代には死者を運ぶ道として利用され、道の両側に、死者を供養するために千本以上もの卒塔婆が立てられていたことから、千本通と名づけられたともいわれています。

そのほかにも、南禅寺近くの「蹴上(けあげ)」という地名は、処刑場へ罪人を無理やり連れていくため、罪人をうしろから蹴り上げたことに由来しているのだとか。

有名な寺社を訪ね歩くのも、京都旅行の楽しみの一つには違いないが、名もない寺社や、路地裏歩きにこそ京都旅行の真髄、面白さがあるのではないかと思う。

(「ほんとうは怖い京都の地名散歩」P5より引用)

華やかな町には、人間が繰り返してきた悲しい歴史も秘められている――。このことを少し知っておけば、新たな視点から京都の魅力を味わえるかもしれません。

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