原画展会場にて

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 山岸凉子の『花の精たち』を表紙に、美内すずえ、和田慎二など現在の少女マンガ界になくてはならない作家たちを擁して1976年に創刊された少女マンガ誌『LaLa』(白泉社)。その創刊40周年を記念して、現在、西武池袋本店では「美しい少女まんがの世界」と題して記念原画展を開催中だ。22日のマスコミ内覧会には、三省堂専務・亀井崇雄氏、白泉社代表取締役社長・鳥嶋和彦氏とともにマンガ家・成田美名子氏が登場し、同誌の歴史をふりかえり思い出を語った。

 「もう40年かと思うと、あっという間だったような、ずいぶん長い時間だったような……胸がつまります」と語ったのは成田氏。マンガ家デビューは創刊翌年の1977年、高校生だった。「投稿当時は創刊されていなかったので『花とゆめ』でデビューしたのですが、『Lala』とともにマンガ家人生を歩んできたともいえます。まるで自分の日記が並んでいるみたい」と歴代の表紙画が並んだパネルを前に胸を詰まらせた。

 鳥嶋氏もまた、今年で入社40周年。「入社1年目に創刊されたということで、非常に縁を感じます。今回、創刊当時の空気を肌で感じたくて、1冊まるごと読んでみました。これでもかというほど“マンガ”がぎっしり詰め込まれていて、既成概念を打ち破り新しいものをつくるんだという当時の編集長、そして編集部員たちの意気込みを感じます」。

 両氏とも、歴代の表紙でいちばん印象に残っているのが創刊号だ。「山岸先生の表紙があまりにビューティフルで、これが少女マンガの表紙だろうかと衝撃を受けました」という成田氏に、鳥嶋氏も同調する。「先ほども申し上げた意欲があふれ出ていますよね。少女マンガの枠をこえて新しいマンガを出す、そのことをテーマに、40年かけて実現してきたすばらしい雑誌だと思います」。

 原画展では、総勢63名の作家による華麗なる原画270点以上と、全作家によるイラスト描きおろしの色紙を展示。『エイリアン通り』『CIPHER』などの原画が多数飾られている成田氏は「年代別ではなく、テーマごとに展示されているのがおもしろい試み。たとえば“School(スクール)”コーナーでは、さまざまな年代のさまざまな作家の学園をテーマにした作品を見ることができます」と、見どころを語る。

 対して、少年マンガに携わることが多かったという鳥嶋氏は「着物の柄や波の描写など、細部まで描きこまれているのが少女マンガ少女マンガならではの魅力。1枚1枚が非常に美しく、どなたにもじっくりご覧になっていただきたいですね。普段少女マンガを読まない人にとっても、見ごたえがあるはずですよ」。

 展示はFantasy、School、Love、Ikemen、Prettyの5つにわかれて展示。創刊号と最新号の特大表紙パネルの前で、『夏目友人帳』(緑川ゆき)の人気キャラ・ニャンコ先生パネルとともに写真撮影ができるコーナーや、“『ウラカタ!!』の裏方”と称して作者・葉鳥ビスコ氏のネームやマンガ道具の展示も。

また、限定グッズとして公式ビジュアルブックほか、作品のアクリルチャームやレコード型メモなど多数の商品も販売されている。さらには三省堂書店、ジュンク堂書店、東京旭屋書店、くまざわ書店、コミックプラザ×アニメイトの各池袋店舗で白泉社文庫を購入すると、限定イラストカードがもらえるというフェアも同時開催。この夏、池袋がまるごと『Lala』の聖地となり、40周年を祝っているのだ。今後、ますますの展開から目が離せない。

取材・文=立花もも

LaLa40周年記念原画展「美しい少女まんがの世界」

http://www.hakusensha.co.jp/LaLa40th/genga/