アラサー女性に必須!コンシーラーの正しい使い方【ベースメイクの教科書#6】
30代からのお肌作りにコンシーラーは必須です。しかし、「必要だとわかっているけど、どうやって使ったらいいかわからない」、「20代のときと同じ使い方をすると、午後には崩れて逆に老けて見える……」など、さまざまな悩みがあるのも事実。
やはり、コンシーラーを使いこなすには、ルールを知る必要があります。
隠そうとするあまりコンシーラーを使いすぎると、逆に目立たせてしまったり、化粧が崩れてしまったりする原因に……。
そこで今回は、ニューヨークやロンドンの有名雑誌やショーで10年間メイクを担当してきた筆者が、使い方次第で肌が見違えるコンシーラーの使い方について解説します。
■コンシーラーの種類って?
まずコンシーラーの種類についておさらいしていきましょう。コンシーラーには使用する部位や肌状態によって使い分けられるようにさまざまなタイプがあります。
以下を参考に肌悩みに合わせて、自分にベストなものを選んでください。
●リキッドタイプ…クマ隠しに最適
テクスチャーが柔らかめで、目元のクマ隠しに使えます。乾燥肌の方は特にオススメです。色味のあるものも多く発売されていますよ。【#3】コントロールカラー編を参考に、クマの色によって使い分けるといいでしょう。基本的には肌よりワントーン明るめのものがハイライト効果もありオススメ。
筆者のオススメは、ジバンシィの『ミスター・ライト』とバーバリー『シアーコンシーラー』です。
●クリームタイプ…シミ、ニキビ隠しに最適
テクスチャーは固めで、カバー力が高く、重めになります。シミ、色ムラ、ニキビがある方にオススメです。 シミやニキビを隠したい場合は、肌と同じトーンか肌より少し暗めのものを選んで。明るいものは白浮きするのでNG! 小鼻の赤みが強い場合も、こちらのコンシーラーで隠してください。
筆者のオススメは、ローラメルシェの『シークレットカモフラージュ』とイプサの『クリエイティブコンシーラー』です。
●スティックタイプ&ペンシルタイプ…最強のカバー力で濃いシミを隠す
カバー力が一番高いのがこのタイプ。濃いシミにオススメです。オレンジやイエロー系の色付きでしっかり隠してくれるものをチョイスして。
筆者のオススメは、カバーマークの『ブライトアップファンデーション』です。
■コンシーラーを使う前に肌状態をチェック!
お肌状態によって誤差はありますが、基本的に下の画像で示した位置にクマや赤み、くすみがある方が多いので、仕上げに入る前にこの部分は大丈夫かチェックしましょう。
コンシーラーは使えば使う程化粧崩れにつながるので、何も問題なければ塗布しないようにしてください。
■コンシーラーはファンデ前or後?
意外と知らないコンシーラーを使うタイミングをおさらいしていきましょう。
筆者のオススメはファンデーション後です。
なぜなら、ファンデーション前に使うと、必要以上につけてしまう場合があるから。また、ニキビなどの突起物があると、ファンデーションでこすることでコンシーラーが剥げてしまうこともあります。
ただ、【#5】ファンデーション編でもご説明したように、パウダーファンデとクッションファンデは例外。これらのファンデーションを使う場合は、使用前にコンシーラーをつけることが望ましいです。
■クマがヒドイ…コンシーラーを使う場所は?
目の下はお顔の中で印象をつけるとても大事な部分です。ここにクマが出てしまっていると、それだけでフレッシュさや洗練さがなくなってしまいます。
だからといって、目元にコンシーラーをのせすぎると、お肌の中で一番薄く動く部分なので非常に崩れやすくなります。
ここで気をつけたいのは、コンシーラーを“どこに塗るのか”ということです。
クマの中で本当に隠したい部分は、写真のように一番クマが濃い部分。極端にいうと、クマはこの一線を制覇すれば問題なし! この一線と他のお肌の色との境を無くし馴染ませてあげることで、お肌のクマは消えて見えます。
最初に写真の部分に塗布ししっかり馴染ませたら、薄く矢印のように伸ばしより馴染ませていきましょう。
これ以上のせてしまうと崩れの原因になるので要注意! より明るくしたい場合は、ハイライトに任せましょう。
■ニキビが隠れないときの裏技!
ニキビは上記でもご説明したように、少しテクスチャーが重めのもので隠すことがオススメですが、「上手く隠れない!」そんなときに試してほしい裏技はコレ。
コンシーラーをニキビに塗布した後に、毛先の丸いブラシでぽんぽんと馴染ませます。そして軽くパウダーをのせ、再び馴染ませてください。
この一手間を加えるだけで、最初にのせたコンシーラーがお肌の上で動かなくなります。さらに、薄く重ね塗りすることにより、いっそうキレイにカバーすることができるんです。
筆者のオススメは、MACの『#219 ペンシル ブラシ』。
コンシーラーのちょっとした使い方で、お肌を美しく、フレッシュに見せていくことができます。使いをマスターして、曇りのない洗練されたお肌を目指しましょう。
【筆者略歴】
※ 小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。