中国で2008年、メラミンと呼ばれる有機化合物が混入された粉ミルクが流通し、複数の乳幼児に腎臓結石などの被害が生じたことは記憶に新しい。この事件をきっかけに中国産粉ミルクの品質に対する不安が高まり、乳幼児を抱えた中国の親たちは日本産をはじめとする国外製品にいっそう傾倒するようになった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国で2008年、メラミンと呼ばれる有機化合物が混入された粉ミルクが流通し、複数の乳幼児に腎臓結石などの被害が生じたことは記憶に新しい。この事件をきっかけに中国産粉ミルクの品質に対する不安が高まり、乳幼児を抱えた中国の親たちは日本産をはじめとする国外製品にいっそう傾倒するようになった。

 中国メディアの騰訊はこのほど、米メディアの報道を引用し、多くの中国人が近年、日本製の紙おむつを買い求めていることを伝えている。

 日本メーカーの紙おむつは赤ちゃんのことのみならず、親のこともしっかりと考えた製品づくりが行われている。日本在住の中国人が転売を目的に日本で紙おむつを買い占め、日本の消費者が買えなくなるという事例も過去に起きたが、それだけ中国では日本メーカーの紙おむつが大人気なのだ。

 記事は、「日増しに豊かになる中国の消費者たちは子どものために高級紙おむつを購入している」と伝え、そのおむつの大半は日本製だと紹介、日本で生産された紙おむつは「価格は中国の紙おむつに比べて非常に高額」と指摘した。

 さらに、中国で「安心して使える」紙おむつ需要が高まるにつれ、世界中のメーカーが中国市場に進出していると伝えつつ、各メーカーの戦略やターゲットは異なると紹介。日本メーカーは優れた吸収力を武器に、中国の富裕層をターゲットにしていると伝え、中国の消費者たちの「高品質な製品」に対する需要はますます強まっていると論じた。

 特に注目すべきは、日本メーカーが中国で販売している製品には「日本製」という表記がないという点だ。たとえ「日本製」と明記せずとも売れるということは、中国の消費者にはブランドと品質の高さがしっかりと認知され、評価されているということだ。中国の消費者が「より良いもの」を求め始めたことは、多くの日本企業にとっていよいよ中国が巨大な「市場」へと変貌を遂げつつあることを意味するだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)