「年に数回、展示会を開かせてもらって、そこで販売もさせていただいています。作品が誰かの元で使ってもらえるのは、かわいい子どもが嫁いでいくような喜びがありますね(笑)。お金をいただく以上はプロだし、歌手の片手間にやってるだけじゃないものを作ろうと、日々勉強中です」

 --今春、自分専用の工房まで持ったというから驚きだ。
 「埼玉の東秩父に、空き家だった古民家をお借りして、陶芸用の窯を設置して工房にしました。都会から遠く離れた静かな土地で、ホーホケキョとか聞こえてくる中で、あー、田舎っていいな…と思いながらろくろを回していますよ(笑)」

 --歌と陶芸。まったく違う世界のように見えるが、共通するものを感じるという。
 「陶芸って、土をこねるところから仕上がりまで、全部自分の責任。一方で歌手は、多くの人の助けがあって初めて歌わせてもらえる幸せな職業で、だからこそいろんな人の気持ちを背負っている責任がある。突き詰めると、自分の責任感の勝負であるところは同じだと思うんです。いつか私を支えてくださっている皆さんと一緒にうれし涙を流せるよう、“絶対ヒット曲を出す!”という気持ちで毎日ステージに立っています」

 --充実の日々を送りながら、いまだ独身。結婚願望は?
 「すごくありますよ。ご縁があるなら明日にでも結婚したいです。すぐに子どもが5人くらい増えても大丈夫なくらい、器はたくさんあるので(笑)」

いわもと・くみ=6月4日、秋田県雄勝郡羽後町出身。1995年5月、キングレコードより『雪花火』でデビュー。'97年6月、「第7回NHK新人歌謡コンテスト」でグランプリ受賞。同年末の紅白歌合戦に初出場。ホームヘルパー2級、障害者(児)対応ヘルパー2級の資格を持つ。『面白山の滝』はキングレコードより発売中。