最近、ちょっと増えています……体重じゃなくて、過剰医療のニュースが。クスリの出し過ぎ、治療のしすぎ。果てはトンデモ手術のニュースも。病院で診てもらうことは大事だけれど、何でもお医者さんの言うことを「ハイハイ」聞いているだけでは危険かも? ということで、間違った診療から身を守るために必要な患者心得を、『先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?』の著者、近藤誠先生(元慶應義塾大学病院医師)に伝授してもらいました。

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1.診察室にはメモを持って入る

医者の言ったことを書き留める意味はもちろん、医者のほうも「メモられる」と思うと、適当なことを言わなくなるはず。

2.注文の多い患者になる

日本の患者はおとなしすぎる。聞きたいことを聞き、医者の説明がわからなければ遠慮なく質問しよう。医者を「先生」「お医者様」「神様」と恐れてはいけない。

3.治療法がよくわからなければ、とりあえず帰る

自分の体です、納得のいかない治療法にゴーを出さないこと。「考えます」と言って帰ればよい。

4.クスリを処方されたら医者向けの「添付文書」のコピーをもらう

製薬会社がつくった説明文書に副作用、注意事項が詳しく書かれているので、これをもらうこと。薬局でもらう説明書には最小限のことしか記載されていない。

5.「おくすり手帳」だけでは不十分。点滴、注射は自分で記録する。

点滴、注射は「おくすり手帳」には記録されない。何のための点滴(注射)か、成分は何かをたずねてメモること。

診察室に入る前に患者心得をチェックして!

 

6.「おくすり、出しておきましょう」はもらっておくだけにする

医者が「出しておきましょう」と言う程度のクスリは、飲まなくても大した違いがないのだから、副作用のリスクを考えたら飲まないほうがよい。処方箋を出されたら、にっこり笑って受け取るだけでよい。

7.「治療しなかったらどうなりますか?」と聞いてみる

かぜのように、治療しなくても3日も経てば治ってしまう症状もある。過剰な治療やクスリを避けるに、この質問は効果的。

8.副作用と後遺症の確率は必ず聞く

医者から「必要なクスリ」「手術が必要」と言われたときに必ず、理解できるまで聞いておくこと。もちろんメモも取ること。

9.手術が必要と言われたら、「ほかの方法はありませんか?」と聞いてみる

切らずに済む方法があれば、それに越したことはない。治療法はひとつとはかぎりません。

10.自分で病気や治療法についての情報を集める

医者の言うなりにならないためには、ある程度の知識を持っておく必要がある。インターネットでかなり詳しく調べられるはず。

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いかがでしたか? 振り返れば、効果が見えないけれど飲んでいるクスリや、副作用を知らずに飲んでいるクスリもあるのでは? 患者心得、ぜひ参考にしてください。

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