連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第17週「常子、花山と断絶する。」第102話 7月30日(土)放送より。 
脚本:西田征史 演出: 藤並英樹


広告を花山(唐沢寿明)に内緒で入れる件を甲東出版の人たちに相談にきた常子(高畑充希)。谷(山口智充)
は「編集長は往々にして誇り高く気難しいもの」と言う。彼はその誇りを捨てて、吸収合併を受け容れるわけで。表面的には明るく懐広そうな谷だが、内面は辛いんじゃないかなあなんて思って見た。
五反田(及川光博)は作家としてひとり立ちするそうで。たぶん作家としての五反田もそのうちまたどこかで出てくるだろうと予想。西田脚本は、サザエさん的な1話完結ものに見えて、以外と長期戦対応になっている。

第五号の発売日に、広告を入れたことを花山に話す常子。
なんだこれは! と当然ながら激怒する花山。広告入れても内容に口を出さない約束をしたという常子に「甘いよ 常子さん」と絶望し、辞職を決意する花山。1ページが命とりになるという考えなのだ。
「金のために魂を売るのか。わたしはそんな雑誌なら出すべきではないと考える。君は生きるために雑誌を出すと考える」
常子と花山の間に深い川が流れていた。

これは黒とと


さっさとデスクの片付けをしている花山に「見捨てないでください」とすがる常子。なぜかこういうところだけ悪い意味で女の子っぽい。前にもこういう言い方があった。84回で谷たちにすがった「もう失敗できないんです」だ。これを脚本家は自覚的に書いているのか無自覚なのか気になってならない。高畑充希が演じているからかわいく見えるし、とくに今回、追いつめられた時のアップは顔と瞳にライトが当たって妙に美しく撮られていた。でも、落ち着いて考えると、お金にうるさくがさつで意外と甘え上手? いやいや、社長として出版業を大きくしていくような人物だから一般人とはちょっと言動が違うという解釈になっているようで、それもそうだと思う反面、「見捨てないでください」は自己憐憫の表れみたいではないか。なんてこと言っていると大成できないのかしら。プライドなんてがなぐり捨てて素直にすがったほうがいいのかもしれない。

これは白・美子


102回は美子(杉咲花)が奮闘。花山復帰のきっかけを作るため、花山の言っていたことを参考にして企画を考えるも、受け売りだからいろいろうろ覚え。でもそれも微笑ましい。企画を提案したときの美子の衣裳がカラダの線がきれいに出たスーツふうのピンクの上下で、職業婦人として一段階段をあがった感じがした。