雨隠ギドの人気コミックのアニメ化『甘々と稲妻』。月曜の夜からほっこりしつつ、腹が減るという評判だ。『ポケモンGO』も『シン・ゴジラ』もいいけど、こういうのんびりした作品に浸る時間も悪くないよね。


料理が苦手な高校の数学教師・公平(演:中村悠平)は5歳の娘・つむぎ(演:遠藤璃菜)と暮らすシングルファーザー。ふとしたことで知り合った小料理屋の娘で大食漢の女子高生・小鳥(演:早見沙織)とともに、娘のための料理会を定期的に開いている。

先週放送の第4話「きらいな野菜とコロコログラタン」は、5歳児の苦手なピーマンを無理なく食べさせようというお話。

おすそわけやら何やらで、大量の新鮮な野菜をゲットした公平。しかし、つむぎは野菜全般が苦手。特に天敵なのがピーマンだ。そういえば同じ5歳児の『クレヨンしんちゃん』のしんのすけもピーマンが大の苦手で、映画『逆襲のロボとーちゃん』ではピーマンが拷問の道具に使われていた。いろいろな5歳児がいるものだ。

ハンバーグのタネを使ったピーマンの肉詰め(公平の料理スキルが上がってる!)を作っても、つむぎは絶望的な顔をしたり、口に入れて泣き出したり。ちなみにウチの娘4歳も野菜が苦手で、そそのかして食べさせても吐き出します。飲み込んだ分、つむぎはエラい。

「子どもの舌って敏感で、苦かったり酸っぱいものは危険なものかもって判断しちゃうんです」とじゃがりこを食べながら解説する小鳥。子どもは今食べられなくても、大人になってから食べられるようになるわけだ。

「でも無理に食べさせたくないなぁ……。
なんで苦手な野菜を食べなきゃいけないんですかね。
ピーマン食べなくても生きていけますし……」
と世の5歳児たちが拍手喝采しそうなことを言う公平は、親として甘々。しかし、気持ちはよくわかる。あまり栄養が偏るのは問題だけど、どうせ食事をするなら楽しく食べてもらいたいと思う。嫌々食事したら、ますます嫌いになってしまいそうだ。

それでも野菜を余らせたくないし、なにより自分が美味しいと思った野菜をつむぎにも美味しいと思ってもらいたい。小鳥の友人で、青果店の娘・しのぶ(演:戸松遥)の智恵も借りて、野菜グラタンを作ることに決定!

野菜嫌いの子どもに野菜を美味しく食べてもらう5つの方法


というわけで、いつもの小料理屋「恵」に集まった公平、つむぎ、小鳥の3人。公平と小鳥がどんな工夫をしたかを箇条書きにしていこう。

・楽しく料理を作る。
子どもはテンションや体調で好き嫌いなく何でも食べられたりするもの。そこでまずは楽しい雰囲気を醸し出すことが大切。キャンプやバーベキューだと野菜をパクパク食べる子どもが多いのも雰囲気が楽しいからだ。

・野菜に関心を持ってもらう。
赤ピーマンを見せるだけで、後ずさりするつむぎ。でも、切ってタネを取り出せばコップみたいになる。そこにジュースを入れて飲ませてみたら大喜び。「面白い!」と思ってもらえば苦手意識もなくなるかも。

・料理に参加してもらう。
タライで野菜をジャブジャブ洗ってもらったり、炒めた野菜を皿にならしてもらったり、トマトを乗せてもらったり。「大変だ!」と助けが必要だということをアピールして、うまくいったら「天才だ! 可愛い上に天才だ!」と褒めるのも大事。テンション高めで。

・呪文を唱えてもらう。
ベシャメルソース作りの最中、炒めている薄力粉がダマにならないように呪文&ダンスをつむぎにお願いする。「ダマ、ダマ、ダマになーらなーいよ♪」と歌い踊る姿が素晴らしい。それにしてもこの表現力、遠藤璃菜って本当に10歳なの?

・料理しているところを見てもらう。
これは『甘々と稲妻』全般に言えることだけど、小料理屋「恵」はキッチンの目の前にカウンターがあるから、つむぎは公平と小鳥の料理をずっと見ていることになる。お腹を空かせながら父親たちが調理に奮闘する様子を見たり、肉や野菜が焼ける匂いをかぎながら待ったりするのは大切なこと。できあがった料理への期待も高まるし、なにより記憶に残りやすい。ああ、お父さんががんばってごはんを作ってくれたんだなぁ、っていつか思い出すと思う。

結局、つむぎはピーマンを一口食べたけど、残りはチーズに隠してお父さんに食べてもらうという策士ぶりを発揮。それでもカボチャやジャガイモやアスパラガスはきれいに完食できました。つむぎの「ごちそうさま!」の声で、間髪入れずにエンディング。うーん、後味の良いアニメだ。

今夜放送の第5話は「お休みの日のとくべつドーナッツ」。ドーナッツは揚げ物だから意外とハードルが高そう……。
(大山くまお)