(写真提供=SPORTSKOREA)

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女子バレーは韓国がリオ五輪で期待を寄せる種目の一つだ。「エースのキム・ヨンギョンがいる限り、40年ぶりのオリンピック・メダルも夢ではない」と盛り上がっている。

そんな韓国の「最大の敵」と言われているのが日本だ。

8月6日に行われる初戦で、さっそく韓国と日本は真っ向勝負を繰り広げる。韓国メディアでは、「宿命のライバル」「運命のカウントダウン」といった見出しが並ぶわけだ。

韓国は一般的に「日本の女子バレーは強い」と評価する。日本との通算戦績は49勝86敗。国際バレーボール連盟(FIVB)ランキングも、日本は5位、韓国9位と後塵を拝している。

オリンピックのメダル実績でも1976年モントリオール五輪での銅メダルが唯一の韓国に対し、日本は64年東京五輪と76年モントリオール五輪で金メダル、68年メキシコ五輪と72年ミュンヘン五輪で銀メダル、84年ロサンゼス五輪と2012年ロンドン五輪で銅メダルを手にしている。

特に2012年のロンドン五輪では日本と韓国が3位決定戦でぶつかるも、日本が勝利したこともあって、韓国にしてみれば日本女子バレーは“目の上のタンコブ”だ。

韓国のスポーツメディア『stn Sports』に掲載された「女子バレー、初戦の日韓戦で境の瀬戸際を超えろ」という記事にも、「具合の悪いことに、初戦の相手は“宿敵”日本だ。4年前のロンドン五輪3位決定戦で韓国に敗北を与えた、あの日本だ」と書かれていた。

韓国メディアが見る日本の女子バレー

それだけに、ほとんどの韓国メディアがリオ五輪の初戦でいきなり実現する日韓戦の重要性を叫んでいる。

例えば、「初戦の韓日戦が、韓国のベスト8進出はもちろん、メダルにも大きく影響する」「予選通過のために日本は必ず勝たなければならない相手」といった感じだ。

ならば、韓国メディアはどこに“勝機”があると見ているのだろうか。

例えば『聯合ニュース』はこう展望している。

「日本はレシーブなどの守備がとてもいい。相手の速攻に対してブロックではなく守備でリカバーする。また、ミスも少ない。攻撃ルートを分散する必要があるだろう」と。

『SPOTV NEWS』が連載しているリオ五輪女子バレー特集記事では、「日本の強さは、セッターとリベロを中心とした密度の高い組織力にある」と分析していた。

特に注目すべき選手としては木村沙織を挙げ、「2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン五輪を経験したベテラン選手。木村は日本を代表する精神的支柱だ」と紹介しながら、「5月に行われたリオ五輪女子バレー世界予選で指を負傷した木村の韓国戦出場可否が重要だ」と伝えた。

「日本も昔ほどではない」と前向き

その一方で、「確かに日本は強いが、怖じ気付く必要はない」という論調も目立つ。

前出の『SPOTV NEWS』は「“火の鳥NIPPON”唱える日本女子バレーのアキレス腱は?」という記事を掲載。

「日本のロンドン五輪銅メダルに大きく貢献したのは、竹下佳江と佐野優子選手だった。彼女らが離脱した今の日本チームは、昔ほどの戦力ではないというのが専門家の見解だ」と論じていた。

「日本のリオ五輪エントリーの中に、身長180センチを超える選手は4人しかいない。韓国は、180センチ以上が4人、190センチ以上が2人いる」「韓国にとっては日本と初戦でぶつかり合うことが、良い方向に転ぶかもしれない。最初に日本を倒せば、チームの雰囲気も上がるだろう」など、宿命対決をポジティブに捉えているメディアも多い。

「リオ五輪でキム・ヨンギョンを中心とした韓国が異変を起こすかもしれないとFIVBも注目している」と書かれた記事もあった。

1976年モントリオール五輪以来のメダル獲得に燃える韓国女子バレー。いずれにせよ、初戦の日韓戦がその運命のカギを握ることになりそうだ。

(文=S-KOREA編集部)