夏の盛りが近づきつつある中、いかにして涼を取るかというのは、多くの人にとって重要な問題だ。夏と言えば海、といきたいところだが、山側で避暑というのも一興ではないだろうか。東京から90分の山梨県には、「水」に関係する清涼スポットが数多く存在し、日帰りで気軽に暑気払いが出来る。その中には氷の洞窟という幻想的な場所も......。

迫力ある滝が多数 豊かな水が涼しさを運ぶ

富士山や南アルプスの山々に囲まれた山梨県は、豊かな自然と良質な水資源を抱えている。近年では、山梨県は持続可能な水利用を前提に、水を守り育てる「育水」という考え方のもと「育水日本一やまなし」を掲げ、「水の聖地やまなし」を目指し、様々な活動を行っている。

そんな山梨県内の数ある名所の中からおすすめの場所を、水ブランド推進を担当する県森林環境部の情報を元にピックアップした。


昇仙峡

ダイナミックな風景と清流を楽しみたいなら、「昇仙峡(しょうせんきょう)」などはピッタリだ。約5キロに及ぶ渓谷には巨大な奇岩が立ち並び、ハイキングをしながら風景を堪能できる。ロープウェイを使って山頂まで行くと、南アルプスと富士山の大パノラマを見ることもできる。

また、昇仙峡にある「仙娥滝(せんがたき)」は、高さ30メートルの壮麗な滝だ。迫力のある景色で、訪れる人を涼しさと癒しで包みこむ、同地の代表的なスポットとなっている。


西沢渓谷(七ツ釜五段の滝)

「西沢渓谷」もまた、日本有数の渓谷美を誇る景勝地だ。日本の滝100選にも選出された七ツ釜五段の滝や、三重の滝、竜神の滝、恋糸の滝、貞泉の滝など、数多くの滝がある。渓谷に沿って遊歩道が整備されているため、手つかずの自然が魅力の場所だ。

幻想的な光景の広がる「氷の洞窟」

また、山梨県には、夏でも涼しい洞窟が2つある。「鳴沢氷穴」と「富岳風穴」は、天然の氷の洞窟なのだ。


鳴沢氷穴

青木ヶ原樹海にあるこれらの洞窟の内部には、様々な形の氷柱が立ち並ぶ幻想的な光景が広がっている。ともに溶岩流によって生まれたもので、どちらも15分程度で回ることが出来る。

洞窟内部は夏場でも平均して3度ほどに保たれているため、涼を取りたい人にはピッタリの場所だ。


南アルプス「水の山」天然水かき氷

氷と言えば、日本一のミネラルウォーター生産量を誇る山梨県では、名水を活かしたスイーツづくりにも積極的だ。

それが、『南アルプス「水の山」天然水かき氷』だ。山梨県北杜市が中心となって推進している「水の山」プロジェクトの一環として、2015年に引き続き2016年も販売されることとなった。

北杜いちごと高原ミルクを使ったシロップと、雑味の無いすっきりとした天然氷の相性が抜群のひと品で、八ヶ岳パーキングエリアで8月28日まで、尾白の森名水公園「べるが」にて8月31日までの期間限定での販売。


カヌー場

他にも、カヌーを体験できる「富士川クラフトパーク」などはウォータースポーツ派にはうれしい場所だ。1人乗りと3人乗りの2種類があり、スタッフが乗り方を指導するため、初心者でも安心して楽しむことが出来る。自前の艇を持ち込むことも可能だ。

水にまつわるこれらのスポットについて、山梨県森林環境部の原川理さんは、

「山梨県内には日本を代表する名水を堪能できる清涼、清流スポットがたくさんあります。
是非この夏山梨にいらして、思いっきり自然の中で涼を感じてもらえれば嬉しいです」

とアピールしている。