手土産や差し入れ用には、包装してくれる赤トンボのサンドウヰッチ。東京・日本橋(完全予約制)の店舗のほか、日本橋と新宿の高島屋で販売している。女性や子どもも食べやすい一口サイズで具材が隅々までびっちり。乾燥を防ぐためにジップ付きビニールパックに4切れずつ入っている。特に人気なのはミックス(税抜き450円)、自家製ローストビーフ(同650円)、カニのベシャメル(同500円)

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、手土産にも喜ばれる「サンドウヰッチ」について。

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 テレビ番組の楽屋では欠かせない“局弁”を、ラジオ番組で見かけることはほとんどない。

 ラジオは、テレビよりもスタッフの数がヒトケタ、ないしはフタケタ少ないからだろうか。よほど長時間の生ワイドでもない限り、お弁当をとることはナシ。終了後、反省会を兼ねて外食に行ったり、番組中、ちょっとしたものをつまんだりすることが多いのだ。

「時間帯にもよりますけれど、差し入れてもらっていちばんうれしいのはサンドイッチですかねぇ」とは、週末、生放送のラジオ番組を担当している某男性タレントの弁だ。

「打ち合わせ中とか、本番中、チョコッとつまむことができるし、オンエア後、ご飯に行く場合でも、ちょうどいいんです」と。

 以前も書かせていただいたが、あまりにも空腹でラジオ番組に臨むと、グ〜ッというおなかの音を高感度マイクに拾われてしまう。

 かといって満腹で本番に臨むと、ゲップが出てしまったり、歯磨きやリステリンをしても共演者や、すぐ脇に居る放送作家らに対し、口臭を気にしなければならないハメになったりする。

 そんなさまざまな理由でも「ちょうどいい」のがサンドイッチ。それも、最近流行りのフィリングがはみ出てくるようなモノではなく、昔ながらの英国風サンドイッチが最適なのだ。

 まさにその本場の伝統的な一口サイズのスタイルを貫き、「手軽なのに、とっておき」のキャッチフレーズどおり、選び抜かれた食材にこだわったのが「赤トンボ」の「サンドウィッチ」改め「サンドウヰッチ」だ。

「人間で言えば“還暦”にあたる創業60年を機に表記を変更した」とか。その歴史は、1950年の銀座・並木通りに誕生したサンドイッチパーラーに遡る。

 現在は日本橋の店舗(完全予約制)のほか、日本橋と新宿の高島屋で販売中。ちょっとしたパーティー向けの数を頼む場合は予約が必要。

 私がいちばん感動した「赤トンボ」体験は、某グループのリーダーで、気遣いと人柄が有名な男性アイドル(大人の事情で名前は明かせない)が、私の担当する番組宛てに差し入れてくれたときだ。前回の収録で、彼が主演する映画のPRを共演者がしたことに対する「御礼」の差し入れだった。

 上等な洋菓子が入っているかのような箱。見た目も味も最高にエレガント。「赤トンボ」のサンドウヰッチは、グルメリポーターの彦摩呂さんの食リポではないけれど、まるで「宝石箱」だ。送り主の心遣いが伝わる差し入れだ。

週刊朝日 2016年8月5日号