中国人旅行客といえば誰もが「爆買い」という言葉を連想するほど、かつては旺盛な消費を見せていた中国人だが、現在はその消費に陰りが見始めている。すでに日本国内でも百貨店の免税売上高が減少に転じるなど、爆買いがなくなりつつあることが数字に現れ始めている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客といえば誰もが「爆買い」という言葉を連想するほど、かつては旺盛な消費を見せていた中国人だが、現在はその消費に陰りが見始めている。すでに日本国内でも百貨店の免税売上高が減少に転じるなど、爆買いがなくなりつつあることが数字に現れ始めている。

 中国メディアの中青在線はこのほど、中国の中間層や富裕層は今なお国外での消費に夢中だとしながらも、「消費の好みに変化が現れている」と伝える記事を掲載した。

 記事は、中国のオンライン旅行予約サイトの2016年夏の人気渡航先ランキングの内容として、「タイ、韓国、日本が人気」だと伝えつつ、16年夏の出国者数は過去最高を記録する見通しだと紹介。中国人の海外旅行ブームは今なお続いていると指摘した。

 続けて、オンライン旅行予約サイトの関係者の話として、中国の都市部では中間層の可処分所得が増えているうえ、各国が中国人向け査証(ビザ)の要件緩和を行っていることから、海外旅行に出かける中国人の数は増加を続けていると指摘。一方、中国人旅行客の消費に関する好みには変化が現れていると指摘し、「良いホテルに宿泊し、飲食やサービスなどの体験にお金を使いたいと考える中国人が増えている」と伝えた。

 確かに「良いホテルに宿泊し、飲食やサービスなどの体験にお金を使いたい」という中国人が増えているというのは、これまでの中国人の旅行とは違う点と言えるだろう。過去には安いホテルの部屋に複数の人が雑魚寝して宿泊費を抑え、浮いたお金は買い物に回すという団体旅行客もいたほどだ。むしろ、旅行先で人気の食べ物も食べず、訪れるべき観光地も訪れず、買い物ばかりしていたこれまでの旅行スタイルのほうが異例だったのであり、中国人たちも「旅行らしい旅行」を求め始めていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)