ロータリーエンジンという独自のメカニズムと未来的なルックスをまとって1967年にデビューしたマツダ・コスモスポーツ。日本を代表するヘリテージカーの一台だ。

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 日本での車関連のショーやイベントといえば最新モデルやコンセプトカーばかりが幅を利かせ、過去はすっぱりと無視されることが多かった。その一方でクラシックカーだけが集合という企画もあり、いわば“中抜け”の状態が続いてきた。そんな中、日本で初めてのヘリテージカー・イベント「オートモビル カウンシル 2016」が、8月5日(金)〜7日(日)の3日間、千葉市の幕張メッセで開催され、日本の名車、世界の名車80台以上が集結する。イベントのコンセプトは「クラシック・ミーツ・モダン」。つまり今日につながる車作りの歴史を、ストーリーや文化を大切にしながら振り返ることで、車の根源的な魅力を再確認しようという日本初の試みだ。

 具体的に見ていこう。例えばトヨタは日本の国民車として知られる「カローラ」を押す。この車が今年生誕50年を迎えるからだ。FRからFFへの大きな変更はあったものの、半世紀にもわたって車名が継続しているのは驚異的だ。初代モデルと50周年記念限定車を並べることで、そのヘリテージ(伝統、遺産)を探る。

 日産は、プリンスとの融合50年がテーマだ。日本初のプロトタイプ・レーシングカーR380、プリンス・スカイラインGT、そして現在のGT-Rへとつながる車作りのDNAを検証する。

 富士重工業の自動車作りの伝統といえば四輪駆動技術に加えて、ボクサーエンジンが挙げられるが、今回はその水平対向エンジンの50年にスポットが当てられる。SUBARU1000、新型インプレッサ(プロトタイプ、発売前の特別展示)のほか、何とゼロ戦に搭載されたことでも知られる栄エンジン(中島飛行機製)までが並ぶ予定。 

 ホンダはマイクロスポーツの系譜をアピール。軽のオープンスポーツとして発表したS360(排気量を拡大してS500として発売)のほか、人気を博したS600、そして現行のS660を展示する。

 マツダがアピールするのは「デザインのヘリテージ」だ。軽のR360クーペは同社(当時の社名は東洋工業)が初めて四輪車市場に打って出た記念碑的な存在。ほかにユーノスロードスターなど、独自のデザインコンセプトが車好きに強く支持されてきた。中でも1967年に、ロータリーエンジンと未来的なルックスをまとって登場したコスモスポーツは日本の名車の名に恥じない。

 輸入車も見ておこう。

 “初物好き”にはアバルト124スパイダーやマクラーレン570GTが外せない。ほかにも世界最古のベントレー3・0や、ランチアフルビア、シトロエンSM、戦前のアルファロメオなどヨーロッパの名車が並ぶが、一部の車以外は購入も可能という。

 今や世界の自動車王国にまで上り詰めた日本で、若い人たちの一部に“旧車人気”が持ち上がっているのだとか。日本にも車を文化財としてとらえようとする機運が芽生え始めているのかもしれない。

「オートモビル カウンシル 2016」
▼会期=8月5日(金)〜7日(日)の9時〜18時(5日の午前中はプレスタイムのため一般の入場は不可)
▼会場=幕張メッセ2,3ホール(千葉市美浜区中瀬2-1)
▼入場料=プレミアムタイム券(8月5日の12:00から18:00、限定3000人) 一般(小学生以上)3,000円(前売り)、3,500円(当日)/1日券=6日、7日のいずれか=一般2,300円(前売り)、2,500円(当日)、小学生〜高校生=1,500円(当日券のみ)/2日券=5日のプレミアムタイム+6、7日のいずれか=一般5,000円(前売り)、5,500円(当日)/2日券=6日+7日=一般4,000円(前売り)、4,500円(当日)※未就学児は各日無料(大人同行必須)/入場券でトークショーの入場可/料金は税込み