7月29日、ベトナム政府が中国人66人に国外退去処分を下した。旅行業に関する違法行為があったためと発表されているが、反中感情が背景にあると指摘する声もある。写真はホーチミン。

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2016年7月29日、参考消息網によると、ベトナム政府は中国人66人に国外退去処分を下した。

香港紙・東方日報によると、ベトナム文化・スポーツ・観光省はこのほど、カインホア省で摘発され国外退去処分を受けた中国人66人のリストを発表した。同省の巡視によって無資格ガイド、中国人相手に人民元を使って売買、旅行社の無認可経営などの問題が発覚した。

中国人向け旅行業界の違法行為取り締まりだとベトナムメディアは報じているが、中国に対する悪意と受け取る見方も少なくない。南シナ海問題を受け、ベトナムでは反中感情が高まっている。その象徴とも言えるのがパスポート落書き事件だ。中国のパスポートには南シナ海における中国の領海主張を記した「九段線」がプリントされたページがあるが、そこに罵倒のベトナム語が書き込まれていた。ベトナムの入国管理官が落書きした可能性が高いとして中国政府は抗議、外交問題へと発展した。(翻訳・編集/増田聡太郎)