水道水は体に良くないのか?専門家に聞いてみた!

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8月1日は水の日である。現在の国土交通省が1977年、8月が1年のなかで最も水を使う量が多いことから、節水を呼びかけるために制定されたようだ。実際暑くなると私たちは水分補給等で水のお世話になることが多い。そんなこの季節に欠かせない水であるが、都市部を中心に「水道水は美味しくない」「水道水は体によくなさそう」などの理由から、ミネラルウォーター等で水分補給をしている人も少なくないと聞く。「教えて!goo」にも「日本の水道水とミネラルウォーターで、健康に影響は?」
と、水道水とミネラルウォーターの健康面に関する質問が寄せられていた。

実際のところ、水道水を飲むことで健康に影響は出るのであろうか? 今回は水の日にちなみ、水道水の安全性について迫ってみたい。

■考えられる水道水の危険性って?

一般的に考えてみれば、水道水は国が管理する、厳密には水道法という厳格な水質基準に則って、私たちの家庭に水が運ばれている。ゆえに基本的に飲んでも問題はないように思える。

だが、もし健康面で心配になることがあるとすれば、果たしてそれはどんなことが考えられるのだろう? 管理栄養士である梅原祥太さんにその疑問をぶつけてみたところ、以下の回答が返ってきた。

「日本の水道水は塩素消毒が施されているため、感染症などは減ってきているのですが、その代償として動脈硬化性疾患が増えてきていると言われています。塩素と粥状動脈硬化の関係は以前から懸念されてきたものであり、塩素消毒された水道水によってリスクが増していることが考えられます」(梅原さん)

動脈硬化は簡単にいうと、血液の流れが滞ってしまう状態を指す病気である。

動脈硬化が起きると、脳卒中、狭心症、心筋梗塞といった病気を引き起こす原因となるため、とても怖いが、どうやら水道水の塩素消毒がこうした病気に関与している可能性があるのだという。

■気になる水道管の劣化問題

「水道水は塩素以外の面で言えば、放射能やアルミニウム、鉛なども含まれており、塗料からは発がん物質であるメチレンジアニリンが溶出していることもあります」(梅原さん)

水道水に発がん性の物質が含まれている話は、筆者も聞いたことがある。

いくら国が安全な水を運んでくれていたとしても、水道管内が劣化等の原因で汚れていたら……と考えると、自分の目で確かめるわけにもいかず、ちょっと心配になってしまいそうだ。

■より安心して水を飲むには?

では、こうした危険性を回避するために、私たちが生活のなかでできることはあるだろうか?

「水道水の場合では、市販の浄水器は手頃で良いと考えています。また、お風呂で使う蛇口やシャワーなども、メチレンジアニリンの経皮吸収の観点からは浄水できるものを付けることも有効です」(梅原さん)

ウォーターサーバーやミネラルウォーターを愛用している人も多いが、こうした対策は有効だろうか?

「もちろん浄水器は良いですが、飲み水はミネラルウォーターやウォーターサーバー、スーパーなどのウォーターサービスを利用した方が、メチレンジアニリンなどのリスクは軽減できると考えられます」(梅原さん)

自宅で水道水を飲むことがちょっと気になってしまう時は、こうした対策を施すとより安心して利用することができるかもしれない。

■専門家プロフィール:梅原祥太
管理栄養士。病院勤務を経て、現在はフリーランスとしてカロリーに惑わされないダイエットをはじめ、過食や体質、肌の悩みや身体と心の不調などを食事から改善するためのカウンセリングやサポートを中心に活動。 食事を変えて脂肪だけを11kg落とすことに成功した経験から、一人ひとりに合った食事や食事法を提案。正しいダイエットに加え、病気になる前に健康を維持増進するためのより良い食事を考えるキッカケを広めている。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)