29日、韓国では昨年、小学生を対象に水泳の授業が義務化された。しかし、校内にプールのある小学校は全国に76校しかなく、プールの確保に悩む小学校からは不満の声が相次いでいる。資料写真。

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2016年7月29日、韓国・朝鮮日報によると、韓国では昨年、小学生を対象に水泳の授業が義務化された。しかし、校内にプールのある小学校は全国に76校(2015年時点)しかなく、プールの確保に悩む小学校からは不満の声が相次いでいる。

韓国教育部は昨年、小学生を対象に水の事故防止を目的とした水泳授業を義務付けた。しかし、韓国で校内に自前のプールを持つ小学校は全体の約1%にすぎない。そのため、ほとんどの小学校は公共プールなどを借りて授業を行うしかないが、団体利用を禁止するところもあり、プールの確保が大きな課題となっている。ある学校は2月に予約をしたが、夏場は他の学校の予約で埋まっており、プールを使用できたのは11月末だった。さらに、古い施設だったために暖房が効かず、児童らは水に入ることすらできなかった。

韓国では旅客船セウォル号沈没事故をきっかけに、水の事故防止を目的とした水泳授業に力を入れ始めた。しかし、プールの建設には少なくとも30億ウォン(約2億8000万円)がかかるため、全ての小学校にプールを設置することは難しいとみられている。韓国政府は全国18の地域を対象にプール付き体育館を建設する計画や、運動場に簡易プールを設置する計画を推進しているが、専門家からは「新しいプールの建設を民間が行うよう誘導するべき」「大学やホテルに小学校へのプールの貸し出しを義務付けたり、社会貢献の目的でプールを建設する企業に対して税控除を行うなど、政策面の支援が必要だ」などと指摘する声が出ている。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「プールもないのに水泳の授業を義務化(笑)?なぜいつも批判されるようなことばかりする?」
「飛行機事故が起きたら、子供たちはパラシュートの授業を受けることになるの?」

「日本はかなり前から水泳の授業を行っていて、ほとんどの学校にプールがある。日本をまねしたいのなら完璧にまねしてほしい。三日坊主になったり、安全性に欠ける施設をつくったりしないか不安」
「海軍出身者として一言言いたい。ただ救命胴衣の着用法を学べばいい」

「小学校で水泳を学ばせることに反対。施設環境も悪いし、団体で授業を受けても思うように身につかない」
「そんな状態なのに、ちゃんと子供たちを管理できるの?事故防止のための授業で事故が頻発しそう」

「トイレにトイレットペーパーがない学校もあるのに、プールを建設?」
「それよりも給食の質を改善させてほしい」(翻訳・編集/堂本)