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素足に心地よいむく材の床、調湿効果のある漆喰(しっくい)や珪藻土などの塗り壁。魅力的な自然素材だが、“呼吸”しているものだけに、キズがつきやすかったり、季節によって伸び縮みがあったりと独特な性質をもっている。上手に付き合い長持ちさせるために、自然素材の手入れのポイントを紹介しよう。

普段は特別な手入れが不要なむく材

一般的に使われるフローリング材には、「複合フローリング」と「むく材」がある。複合フローリングは合板などの基材に薄い板やシートを張り、ウレタン塗料などで厚い塗膜をつくって保護している。一方、むく材は自然系のオイルやワックスを染み込ませ、厚い塗膜をつくらない。素足に心地よいのは木に直接触れられるためで、調湿効果もあり、冬場は温かく、夏場はべたつかず爽やか。だが半面、キズがつきやすかったり、季節によって伸び縮みが発生したりすることがある。

普段は、掃除機をかけたり、から拭きしたりと、ふつうに掃除が可能。ときどき、天然成分の拭き掃除用のワックスをかければ、より長持ちする。とはいえ多少のキズは、それも味わいのひとつと割り切って、おおらかに構えるのが、むく材との上手な付き合い方だ。

そのほか床が凹んだり、壁が汚れたりしたときの補修方法は下記を参考にしよう。

(1)凹んでしまったらアイロンが役に立つ

ものを落としたり、椅子を引きずったりして凹みができることがある。そのときには凹んだ部分にぬれ布巾を置いて水を含ませ、その上からアイロンをかければ元に戻る。

【画像1】ぬれ雑巾の上からアイロンをかける(イラスト/水谷慶大)

【画像1】ぬれ雑巾の上からアイロンをかける(イラスト/水谷慶大)

(2)しょうゆなどをこぼしたらぬるま湯で拭く

しょうゆ、ソース、油などを床にこぼしてしまっても、すぐに拭けば落ちる。落ちにくければ中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸す、よく絞った布巾で拭くようにしよう。ベンジンを使ってもよい。

【画像2】ぬるま湯またはベンジンで拭く(イラスト/水谷慶大)

【画像2】ぬるま湯またはベンジンで拭く(イラスト/水谷慶大)

(3)床が盛り上がってきたらリフォーム会社に相談を

むく材はよく乾燥させたものを用いないと、夏場に湿気を含んで木の幅が広がって盛り上がってくることがある。しばらく様子を見て、自然に元に戻らず生活に支障が出るようならリフォーム会社に相談を。
【画像3】気になる場合はリフォーム会社に相談(イラスト/水谷慶大)

【画像3】気になる場合はリフォーム会社に相談(イラスト/水谷慶大)

塗れば元どおりになるのが「塗り壁材」

漆喰や珪藻土はコテの使い方しだいで表情が変わるなど、手塗りの味わいがあり、かつ内部に穴を多くもつという素材の特性によって調湿機能が高いのが特徴。室内の空気を吸って吐き、湿気をコントロールしてくれる。汚れても、塗れば元どおりに戻るので、普段の汚れもそれほど気にしなくてよいが、日常的なメンテナンス方法も覚えておこう。

(4)壁についた手あかなどはサンドペーパーでこする

子どもが手あかをつけたり、こすってちょっとした汚れがついたりしたときは、消しゴムを使ってみる。それでダメだったら、サンドペーパーを木片などに巻きつけてこすってみよう。

【画像4】サンドペーパーや消しゴムでこする(イラスト/水谷慶大)

【画像4】サンドペーパーや消しゴムでこする(イラスト/水谷慶大)

(5)ぶつけてへこんでしまったら同じ材料で埋める

ものをぶつけてへこんでしまった場合は、壁と同じ材料を水で溶いて、指で穴になすりつけて埋めてしまえばよい。

【画像5】水で溶いた材料を指につけて埋める(イラスト/水谷慶大)

【画像5】水で溶いた材料を指につけて埋める(イラスト/水谷慶大)

(6)ひび割れたらハケなどで埋める

壁にひび割れができたら、同じ材料を水で溶いてハケや筆につけて注入するように埋めていけばよい。補修用に同じ材料を少しストックしておこう。ひびが大きければ、家の構造に問題が生じていないかリフォーム会社に相談を。

【画像6】元の材料を水で溶きハケなどで埋める(イラスト/水谷慶大)

【画像6】元の材料を水で溶きハケなどで埋める(イラスト/水谷慶大)

壁の漆喰は古くから使われてきた伝統的な素材だが、子どもがいつも触れば手垢もつく。でもメンテナンスをしながら末永く付き合っていける。同じ素材を使っても時間が経つと家族の生活になじんで、1軒1軒違う表情になるのが自然素材の魅力だ。

構成・文/林直樹 イラスト/水谷慶大

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