30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている中国の「万里の長城」で、周辺住民らが長城かられんがを盗み出し、家を建てるために流用したり、転売したりなどしていることを受け、国家文物局が取り締まりを強化する。資料写真。

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2016年7月30日、参考消息網によると、米誌タイム(電子版)は、英紙ガーディアンの報道を引用し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている中国の「万里の長城」で、周辺住民らが長城かられんがを盗み出し、家を建てるために流用したり、30元(約460円)で転売したりなどしていることを受け、国家文物局が取り締まりを強化すると伝えた。

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万里の長城では、明王朝時代に建設された部分の約3割が、風化や人為的な破壊により消失したと伝えられている。

中国長城学会の董耀会(ドン・ヤオフイ)副会長は「長城の環境を破壊しているのは、100万人規模の観光客だけではない。周辺に暮らす村民がれんがを盗み出している」と指摘した上で、「破損規模はまだ大きくない。だが全てを合わせれば状況は深刻だ。資金を修復に費やすのが精いっぱいで、保護にまで回せない」と話している。(翻訳・編集/柳川)