【DF】
室屋 成(FC東京) GOOD
ブラジル戦はフル出場。調整自体は順調の様子で、左足骨折明けの不安は微塵も感じられない。もっとも、ネイマールとのマッチアップでは次々とドリブルで中央を割られ、「捕まえ方が分からないというのは感じたことのないレベル」。自信を失わなければいいが……。
 
藤春廣輝(G大阪) AVERAGE
フランクなキャラクターが功を奏し、ムードメーカーのひとりに。ピッチ内でもサイドハーフの守備の負担を減らすよう努めるなど、オーバーエイジとしての役割を自覚する。ただ、無尽蔵のスタミナを誇る俊足SBも、炎天下の中で「90分間守り続けるのはキツい」。
 
植田直通(鹿島) AVERAGE
「やられるつもりはない」と臨んだブラジル戦で悔しい惨敗。空中戦や球際で強さを発揮する場面はあったが、“横の動き”への対応に不安を残した。失点の責任をひとりで背負い込まず、コンビを組む塩谷や岩波とのコンビネーション向上に全力を注ぐことが先決だ。
【DF】
塩谷 司(広島) NOT GOOD
4バックへの順応に時間を要し、ディフェンスリーダーに君臨しているとは言い難い状況だ。とりわけブラジル戦では、ガブリエルの切り返しにあっさりと置き去りにされ、セットプレーでも連係の隙を突かれヘディングシュートを被弾。失点に絡むシーンが目に付く。
 
亀川諒史(福岡) AVERAGE
実戦2試合では左右両方のSBとしてプレー。ブラジル戦では「サイドをえぐれ!」と手倉森監督から指示が飛び、高いポジションを取っていたが、押し込まれていては持ち味を発揮し切れなかった。ミスを犯さず、我慢強い守備ができれば、出場時間は伸びるだろう。
 
岩波拓也(神戸) NOT GOOD
ブラジル入り後、体調不良を抱えながらトレーニングを続け、27日の練習試合では吐き気を催して途中交代。翌日の練習は発熱と下痢で欠席した。同日の昼食からチームに合流し、ブラジル戦にも試合終盤に出場したが、スタメンの座を確保するにはまだパンチ力不足だ。
 
【GK】
櫛引政敏(鹿島) AVERAGE
セルジッペ戦では1失点も、後半から出場したブラジル戦は無失点。ブラジルがややペースを落としたエクスキューズは付くものの、ハイボールの対応やキャッチングはまずまずだった。中村との守護神争いは混沌としており、ナイジェリア戦直前までアピールが続く。
 
中村航輔(柏) GOOD
黙々とトレーニングに励み、自分を高める姿勢は不変。先発を任されたブラジル戦では世界を相手にも思い切りの良いセービングを見せるなど、動きのキレやパフォーマンス自体は決して悪くない。今後のポイントとなるのは最終ラインとのコミュニケーションだろう。