小池ゆりこオフィシャルウェブサイトより

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 恐れていた事態が現実になりそうだ。都知事選挙締め切りまであと1時間ちょっとだが、現時点のマスコミ各社の出口調査では、小池百合子が圧勝らしい。2位の増田寛也にもダブルスコアに近いような大差をつける勢い、3位の鳥越俊太郎とはさらに大きな開きがあるとの情報も流れ、このままいくと投票締め切り直後に当確が出るのではないかと言われている。

 投票率が非常に高いことはすでに報道されているが、浮動票のほとんどは小池に流れているようだ。今回の都知事選は、ワイドショーが連日のように大きなニュースにする、まさに"テレビ選挙"の様相を呈したが、それをいちばんうまく利用したのが小池だった。

 逆に、増田は自民党の党派党略に乗っかったという守旧派イメージを印象付けられ、鳥越はしゃべりのつたなさや女性スキャンダルで、日を追うごとに人気を落としていった。

 それにしても、問題はこれからだ。本サイトが指摘してきたように、小池は「既得権益」や「既成政党」に挑む改革派のようなイメージをふりまいているが、その本質は、ヘイト勢力の在特会(在日特権を許さない市民の会)とも近いゴリゴリの極右。都知事が大きな権限をもつ教育や福祉でこれまで以上の弱者切り捨てが進むだろう。

 また、国政への影響も心配だ。永田町では数日前からこの結果を予測しており、安倍首相も昨日、増田の応援に立つことを予定しながら、恥をかくのが嫌で逃げ出した。一方、民進党の岡田克也代表が昨日、代表選不出馬を表明したのも、都知事選の責任を問われるのを避けようとしたからだと言われている。

 いまは、距離のある安倍首相と小池だが、この空気を考えると、この先、両者が合体し、改憲で共同歩調をとる可能性も十分ある。

「昨日、安倍首相は橋下徹元大阪市長と会談をもちましたが、これは明らかに、改憲に向けた衆院解散をいつ打つかという相談でしょう。橋下氏が衆院に出馬できるタイミングで解散しようという計画が話し合われたんじゃないかと言われている。もしかしたら、この動きのなかに、小池を組み込むということも考えられます。そうなればものすごい勢いになるかもしれません」(全国紙政治部記者)

 小池には政治資金をめぐる疑惑がくすぶっており、都知事当選後にそれが噴き出るのではないかと言われていたが、もし、安倍政権と一体化すれば、マスコミは弱腰になり、追及も難しくなるだろう。

 そして、野党のほうは、岡田の不出馬で民進党の権力構造が変化し、野党共闘が機能しなくなる可能性も考えられる。

 もしかすると、今回の都知事選が本当の終わりの始まりの大号令になるかもしれない。
(編集部)