逆指値の売り注文の出し方はカンタン。売り注文の画面で逆指値を選び、市場価格の欄で「ここまで下落したら売りたい」という株価と「以下」を選択。 次に通常注文の欄で「成行で執行する」を選択。最後に逆指値を出しておく期間を選択したら終了。この期間が終われば再度逆指値を入れること。 ※画面は楽天証券

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株を買ったトタンに下落で塩漬け…。さらに、株価の上昇が続いた株が下落に転じても、ついつい「明日には戻るかも」と淡い期待を寄せた結果、翌日にさらに下落し、いつの間にか塩漬け…。こうしたパターンを経験した人は多いはず。こんな失敗に陥らないで、確実に利益を確定したり、損切りをするための、超簡単な方法があった。それが「逆指値」だ。

仕事中の株価下落でも自動での損切りが可能に
さらにウソのようだが保有したままで利確もOK

 ネット証券の誕生までは、株を売る注文方法は2つしかなかった。

 一つが、株価を自分でチェックして、150円になったのを見て今すぐ売りたいという注文方法だ。これを成行(なりゆき)注文という。もう一つが、ある株を株価100円で買ったとして、株価のチェックはしないで、いつか150円まで上昇したら売ってほしいという予約の注文方法で、これを指値(さしね)注文と言う。

 売りたい株価を決めておける後者の指値注文は確かに便利だが、指値注文は今の株価より上の株価での注文しかできないため、100円で買った後、株価が下落してしまって大きな損を出さないためには、指値注文を出していても、結局こまめに株価をチェックして、含み損の限界が来たら成行注文を出さなければならなかった。

 しかし、今ではほとんどのネット証券で、逆指値(ぎゃくさしね)という便利な注文が可能になっている。逆指値注文は指値とは逆で、100円で買った株が80円まで下落したら売ってほしいという注文のこと。

 つまり、逆指値は今の株価より下の株価での売り注文の予約ができるので、日中は株価をチェックできないサラリーマンでも、株価が大きく下落しても最悪20円の損でとどめる状況が作れるようになったのだ。

株を買ったら必ず損切りの逆指値を入れて
株価上昇ならそれに合わせ逆指値を引き上げ

 株を買ったら、必ずこの逆指値注文を入れる。これさえしておけば、その時点で最大の損失額を確定でき、すべての個人投資家が株の塩漬けから解放されることになることを説明したが、逆指値のメリットは損切りへの対応だけではない。

 この逆指値の株価はいつでも変更できるので、買った株が上昇した場合、それに合わせて逆指値の株価を引き上げていくのだ。これを繰り返していくと、いつの日か逆指値の株価がその株を買った株価を上回ることになり、その時点で逆指値は「損切り」から「事実上の利益確定」に変わるのだ。

 では、どのように逆指値を引き上げていけばいいのか。

 ここでは2つの方法を紹介しよう。一つは、株を買った時点で買値の20%下に逆指値を入れ、株価が20%上昇するごとに逆指値も20%引き上げていくという「一定の比率」で上げていく方法だ。

 もう一つは、「移動平均線」を目安に逆指値を使う方法。使う移動平均線は、長期投資なら中期や長期の移動平均線がオススメだ。ただ、銘柄により下げ止まりやすい移動平均線があるので、そうした移動平均線を使うのもありだ。

 ネット証券の誕生により生まれた個人投資家には必要不可欠な逆指値注文。今後はこの逆指値を必ず入れることで、負けない投資家を目指してほしい。

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