「あれ?聞こえない!」  若い世代にも広がる突発性難聴

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執筆:Mocosuku編集部
監修:岡本 良平(医師)


「突発性難聴」という病名を聞いたことはありますでしょうか?ストレス社会を背景に、現在増え続けている病気で原因がはっきりしないまま、突然耳が聞こえなくなります。
そのメカニズムは解明されておらず、ウイルス感染説、ストレス説、内耳の循環不全説などがあります。

この中でも近年、有力視されているのがストレス説です。

40〜50代の女性に多いと言われていきたが…

突発性難聴の患者数は増加傾向にあり、その背景には不規則な生活や偏った食生活によるストレスの増加があると考えられます。

厚生労働省の調査(2001年)によると、突発性難聴の治療を受けている患者は年間で約3万5000人に達するそうです。突発性難聴は長い間40〜50代の女性に多い疾患と思われていましたが、最近では若年層にも多く見られ、また、性別による発症率の差もなくなってきています。

突発性難聴が疑われる場合

突発性難聴の初期症状には次のようなものがあります。

・片耳だけをふさいだような詰まった感覚がある
・立ちくらみやめまいなど平衡感覚がおかしくなる
・耳鳴りがする
・吐き気がする

特徴的なのは、片耳にだけ症状が現れる点です。目を覚ますと片側の耳が聞こえない、昼間は聞こえていたのに夕方になったら急に聞こえない、というように症状は突然現れます。

注意しなければならないのは、突発性難聴の治癒率は約65%。つまり、3人に1人は治っていないのが現状なのです。発症から10日以上が経過すると、聴力が回復しにくくなるといわれています。

治療は、ステロイド薬、代謝賦活(ふかつ)薬、循環改善薬、ビタミン剤などの薬を使って行われます。治療を早期に開始するほど聴力が回復する可能性も高くなります。


突発性難聴はストレス社会の中で増えている病気です。疑わしい症状に気づいたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診し、聴力の回復に努めてください。