お風呂あがりが効果的ってホント?知っておきたい「ストレッチ」の真実

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「スポーツジムやフィットネスクラブに通う」「近所をランニングする」など、健康維持や肉体改造のため日常的に運動をする人が増えていますよね。じつは今、運動前後に欠かせないストレッチも、専門店ができるほど注目されています。

どこでも短時間でできるストレッチは、筋肉の緊張をほぐし、血行不良の改善に役立つので、運動不足の人ほど実践してほしい無理のないエクササイズです。

ここでは、『世界一伸びるストレッチ』から、あまり知られていない「ストレッチの真実」を紹介しましょう。

01.
「入浴後が効果的」
ってホント?

「入浴中や入浴後は、ストレッチに適している」

よく耳にするこの話は、本当です。入浴後の体の芯からポカポカと温まっている状態は、疲労や運動不足で硬くなった筋肉を緩め、より体が伸びやすくなります。

また、筋肉全体を覆う組織である「筋膜」が温まることによって性質が変わり、伸びやすくなるとも言われています。

シャワーだけでは体の芯から温まらないので、できるだけ湯船につかりましょう。

逆に起床時は体が冷えている上に、就寝中は長時間同じ体勢なので、筋肉も硬くなりがち。無理に伸ばそうとしてもうまくいかないので注意が必要です。

02.
「ストレッチで痩せる」
の真実

「ストレッチだけで痩せることはできますか?」

よく勘違いをする人がいますが、ストレッチだけでは痩せられません。ストレッチの最大の魅力は、過去の運動経験に左右されず、体力のないお年寄りでも始められるほどの手軽さです。そのため消費カロリーも30分で40〜50cal(飴玉2つ分)と、かなり低いので、これだけで痩せるのは難しいでしょう。

しかし、ストレッチを続けることで「動きやすくなった」「コリや痛みが軽減した」「疲れが溜まりにくくなった」などの、体感が得られることも。この効果によって通勤時間や買い物のついでに、ウォーキングの習慣がついたという人も大勢います。

直接的な脂肪燃焼効果は期待できなくても、日常生活の活動量アップで、太りにくいライフスタイルにつながる可能性は十分にあります。

03.
バランスボールや
ストレッチポールの効果とは

「道具を使うと、効果が上がる?」

筋肉のつき方や骨格には個性があるので、うまく伸ばせない箇所があることも。その場合は、バランスボールやストレッチポール、ストレッチバンドなどを使用すると、これまでに体感したことのない「伸び感」を得られることがあります。

ベッドを使って、床との高低差を利用するのもオススメです。

工夫して自分に最適なポーズを見つけたら、いろいろな道具を活用してみましょう。

04.
運動の前と後
2種類のストレッチを

「トレーニング後にストレッチをするとケガが少なくなる?」

一般的なストレッチは、大きく分けて2種類あります。「動的ストレッチ」は運動前に行なうことで血液の循環を促す効果があり、「静的ストレッチ」は運動後、収縮した筋肉をほぐす効果が。

この「静的ストレッチ」が筋細胞の自己修復に役立つ、という研究結果が出ているので、ケガの予防に有効とされているのです。

ただし、フルマラソンのような高強度のトレーニングなどは体に大きな負担がかかるので、すぐに「静的ストレッチ」を行ってはいけません。無理に伸ばすと疲労回復が遅れる原因にもなるので、アイシングで炎症を抑え、1〜2日後、痛みや炎症が引いたらストレッチを再開しましょう。

05.
ストレッチとヨガは
何が違うの?

「ストレッチとヨガ、似ているようで別物」

よくストレッチとヨガを混同している人がいますが、ストレッチは体のコンディションを整えるもので、ヨガはボディワークのこと。この2つは似ているようで、別のものです。誰でも無理なくできるストレッチと違い、ヨガは過度な柔軟性が要求されたり、ケガの危険性があるポーズもあります。例えば頭頂部で全身を支える「うさぎのポーズ」や「頭立ちポーズ」などは脊柱への負担が大きく、一歩間違えると首や背中を傷める可能性があります。

だからと言ってストレッチを全肯定し、ヨガを否定しているわけではありません。「ヨガ行者は意志によって体や心をコントロールし、人間の行動を明らかに律する」という専門家の言葉もあるように、ヨガは精神修行が目的です。目指す境地に到達するために、集中力を必要とする難しいポーズを繰り返すのです。

ヨガの目的は柔軟性の競争ではないので、自分の体と相談しながらケガのないよう楽しく続けましょう。

『世界一伸びるストレッチ』 著:中野ジェームズ修一

最高のストレッチプログラムは、100の体があれば100通り。定番のポーズでは物足りない人も大満足の、一歩踏み込んだ「最高の伸び感」を多数掲載。本書を参考に「世界一伸びるストレッチ」を体感してみては?