うっとりした姿が可愛すぎる!カピバラ写真家に撮影のコツを聞いてみた

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体を撫でられてうっとりしている「カピバラ」の動画に注目が集まっています。

うっとり気持ち良さそうな「カピバラ」

この動画を投稿しているのは、渡辺克仁◎カピバラ写真家(@capybarahp)さん。

渡辺さんは、日本各地の動物園で「カピバラ」を中心に写真や動画を撮影しています。

『長崎バイオパーク』で「カピバラ」の様子を撮影をしていた渡辺さん。

Twitter/@capybarahp

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「カピバラ」はお尻を撫でると、ご機嫌になるといわれているそうです。

しかし、お尻以外のところを撫でても喜んでくれるんだとか。

Twitter/@capybarahp

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渡辺さんに、おなかや手足を撫でられてご満悦な「カピバラ」。

「カピバラ」のうっとりとした表情がたまりませんね。

「カピバラ」の動画が可愛すぎると話題となり、ツイートは4,100回以上リツイートされていました。

「撫でたい」、「癒される」の声多数!

ネット上では、「カピバラ」の動画について「撫でたい」、「癒される」といったコメントが多数よせられています。

動物園で完全に一目ぼれ

どのような経緯をへて、「カピバラ」を中心に撮影をするようになったのでしょうか?

カピバラ写真家の渡辺さんへお話を伺ってみました。

―― 「カピバラ」の撮影を始めたきっかけと、また、どのようなカメラを使って撮影されているか教えてください。

2006年の6月、2泊3日で壮大な富良野の自然を見るために北海道旅行を計画しました。本当は往復で千歳空港を利用したかったのですが帰路は満席。

仕方がないので帰りの便は旭川空港で手配しました。

最終日、飛行機の搭乗時間までには余裕があったため、土産話のネタになればと当時テレビや新聞で話題沸騰だった「旭山動物園」に立ち寄ることにしました。

時間つぶし程度にと思っていた「旭山動物園」はさすがでした。

動物園に生涯ほぼ行ったことのない私でさえも、躍動感あふれる行動展示は今までに見たことのない動物の姿で、とても感動したのです。

ただ園内を周り疲れてくると、飽きてくるものです。次第に動物に足を止める時間も短くなり、とりあえず園内を一周することだけを目標に散策していたのです。

そんな動物たちも、チラ見程度になった最後の最後に、変な動物達が目にとまりました。

今まで見た野性味ある生き生きとした動物たちと違い、彼らは真逆!!背中を丸め、ボーっと遠くを見つめて微動だにしない不思議な存在感が気になりました。

帰郷して、この動物をネットで調べたところ「カピバラ」という名前のネズミの仲間だということが分かり、家の近くの上野動物園にも飼育展示されている事を知り再会を果たします。

あらためてじっくり見た「カピバラ」は、「旭山動物園」で見た彼らと同じく見た目がヘンテコで、大きな鼻、小さな耳と目、アンバランスな体形で…。

不思議と完全に一目ぼれ、その場から動きたくなくなる目を離せない感覚に襲われました。その日から休日は、一日中、動物園の「カピバラ」の前にいる日々が始まったのです。

当初は自分自身で帰宅してから見るためだけに撮影をしていました。

いろいろ「カピバラ」の習性などが分かったり面白い写真が少したまった頃に、カピバラのホームページを開設いたしました。

Twitter/@capybarahp

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その頃から少しでも可愛い&綺麗な写真を多くの方に見て欲しくて、真剣に写真も撮影するようになりました。

機材は撮影を始めた当初、約10年前は「カピバラ」とふれあいができる動物園が少なかったのです。

そのため、柵越しに遠い所にいる「カピバラ」を撮影しなければならない事が多かったため、安い一眼レフカメラを購入してはじめました。

現在は、キヤノンの一眼レフを使用しています。

Twitter/@capybarahp

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―― カメラは独学で学ばれましたか?

独学と言っていいか分かりませんが、「カピバラ」を撮影するために写真をはじめました。学校なども行っていません。

最初は上手く撮影できない日が続き、本なども読みあさったのですが、当時は動物園で動物を撮影する方法など記載されているものが少なくて苦労しました。

Twitter/@capybarahp

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そこで考えたのは、既にネットやブログなどを見て、綺麗に自分の理想のような動物園写真を掲載している撮影者様にメールを送り、撮影の設定や機材などをお聞きしました。

また「カピバラ」を撮影しに行った際に、近くで撮影している、いかにも上手そうなベテランといった感じのカメラを持っている方にご質問する事です。

Twitter/@capybarahp

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同じ場所、天候、条件で撮影しているため、ズバリ答えをお聞きできるわけです。

こんな事、本当にできるのかと思われますが、写真のベテランさんは中年から高齢者が多く、親切に丁寧に気軽に教えてくださりました。

その多くの方にお聞きした答えの中から、自分に合った理想のカメラ設定などを考えました…とは言いましても、今もこれがベストという写真はなかなか出会えません。

―― 「カピバラ」を撮影する際、ポイントやコツなどはありますか?

ふれあいのできる動物園では「カピバラ」の目の前で撮影する事ができます。とはいえ驚かせてはいけません。声を掛けながら近づき距離を縮めます。

近すぎると「カピバラ」も“餌をくれるのかなぁ?”、“撫でてくれるのかな?”と思わせてしまい、逆に近づいてきてしまう事もあるので適当な距離も必要です。

そこまで行けたら自分が注目している、見せたいポイントにピントを合わせシャッターを押すだけです。

“特徴的な大きな鼻”や“まつ毛が長い可愛い目”など「カピバラ」の魅力はいっぱいあります。

それから、面白い写真を撮影するためには、普段見ている角度や視野だけでなく、自分自身が「カピバラ」の周りを動いてみる、上下でも左右でもいいでしょう、違った印象の写真になるかもしれません。

「カピバラ」と同じ視線でカメラを低く構えてみる、きっと心が通じたような写真になるはずです。

時には、もっともっと地面にこするような角度から歩いている姿を撮影したりすると、大きな巨大な動物に見えて面白い写真になります。

思い切って、背中を撮影してみるのも良いかもしれません。お父さんの哀愁ある背中に見えることでしょう。ただ単に自分が立った状態で撮影しても面白い写真にはなりません。

また「カピバラ」同士、親子関係など自然な様子を撮影したい場合は、カメラの望遠機能を使用して、あえて近づかないのも良いです。

どうしても近づく事により、意識が人間に行ってしまうので、自然の顔だったり、行動と違う様子になるからです。

Twitter/@capybarahp

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―― 渡辺さんが思う「カピバラ」の魅力とは?

誰にでも分かる魅力は、その見た目ではないでしょうか?憎めないちょっと不細工な顔とずんぐりむっくりした体は動物園の中でも飛びぬけて不思議な存在です。

それでいて、私たちにとても見覚えのある親近感が湧くような仕草を見せてくれます。

例えば日曜のお父さんのようにゴロンと横になったままで何十分も寝そべったり、時には小さな子供のように物につかまって立ち上がる姿や、縁側でのんびりと過ごすおばあちゃんのように座ったままで転寝する時もあります。

そんなゆるい雰囲気の反面、本来の習性は想像と違い全力で走ると時速50km/h、泳ぐのもアザラシのように優雅に泳ぐ俊敏さを見せてくれます。

また「カピバラ」は、性格はとても温厚で、家族・仲間思いの動物です。

例えばメスの「カピバラ」は、同じ群の子供には自分の産んだ子供以外にでも乳を与えたり、群れ全体で子供を育て敵から守ります。

動物園で子供の「カピバラ」を持ち上げようとした飼育員に、大人の全部の「カピバラたち」が周りを取り囲み威嚇したというエピソードがあるくらい仲間意識の強い動物です。

知れば知るほど、魅力あふれる習性が私たちを知らない間にマニアに変えて行くのかもしれません。また近年は動物園の努力により展示方法や内容も進化してきました。

お風呂に入ったり、打たせ湯に背中をあてるなど、餌のあげ方を工夫した事によって以前は動かない動物で有名だった「カピバラ」。

活動時間も延びて、より魅力的になったのではないでしょうか。

―― 「カピバラ」を撮影を作成する上で、こだわりや大切にしていることはありますか?

天気を気にしません。雨だと機材がぬれるから行かないとか、日差しが強いから写真にならないとか、そのような天候条件は気にしません。

「カピバラ」や動物たちは、どんな天気や気温だって生きていますし、その天候条件によっていろいろな行動や表情を見せてくれます。

なるべく分かりやすい写真をお見せできるように、チャンスを何時も狙っています。「カピバラ」は本来そんなに表情が豊かな動物ではありません。

でも、はじめて「カピバラ」を見てくださる方に“可愛いとか”、“おっさんぽいとか”などの興味を持っていただいて印象に残るような、何か分かりやすい表情だったり、態度だったりを多く撮影し公開できるように心がけています。

写真を見た方が、生きた「カピバラ」を動物園や水族館に見に行ってみようと思っていただけたら、最高なんです。

―― ありがとうございました。

渡辺さんの「カピバラ」に対する熱い思いが伝わってきますね!

なお、「カピバラ」の写真満載の写真集『カピバラ2』も発売中です。

「カピバラ」に癒されたい方は、ぜひTwitterアカウントをチェックしてみてはいかがでしょうか?

※この記事のツイートと画像は渡辺克仁(@capybarahp)さんの許可を得て掲載しています。