後半頭からプレーした大島が日本に明るい材料をもたらした。周囲からの評価も上々だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]ブラジル2-0日本/現地7月30日/セーハ・ドウラーダ・スタジアム  サッカー王国ブラジル相手に完敗を喫した一戦において、数少ない光明が大島僚太だろう。渡伯後発熱と下痢で練習を3日間欠席し、前日練習では唯一フルメニューを消化できず欠場も囁かれたが、後半から原川力に代わってボランチで出場(68分からはトップ下へ)。一方的に押し込まれた前半からの巻き返しを託された。  縦パスを誘うブラジルの“トラップ”的な守備に加え、ビルドアップでのミスがあまりに多く、前半はまったくと言っていいほど攻撃の圧力が上がらなかった。しかし、大島が入った後半は、最終ラインからボールを引き出し、ポゼッションを挽回。ブラジルがペースを落としたエクスキューズはあるとはいえ、FWの興梠慎三に収まる場面や、同じく途中出場の浅野拓磨が裏のスペースに飛び込む、“狙いとする”形がわずかながら見られるようになった。  手倉森監督が「(大島は)スムーズに試合に入ってくれた」と評価すれば、最前線で孤立する時間帯が長かった興梠も、「後半、大島くんが入って結構パスが回るようになった」と背番号8のプレーをブラジル戦の収穫に挙げる。 「後ろでパスが回せるようになって、(自分にも)だいぶパスが通るようになった。拓磨を後半から入れるということは後半が勝負。中盤でショートパスをつないで、ドンドン裏を突いていけたらいいかなという感じはします」  興梠も証言するように、スピードに優れた浅野をスーパーサブで起用し、カウンターや背後を狙うのであれば、中盤でボールをキープし、的確な一手を出せるパサーは必要不可欠。もちろん、原川もその素養は備えているものの、ブラジル戦を観る限りは大島のほうがより効果的だろう。興梠を起点に攻めるのであれば先発起用、浅野の特長を生かすのであれば、“切り札”としてセットで起用するのもひとつの手だろう。いずれにしても、大島が本大会の影のキーマンなることを予感させる試合だった。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派) 

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