消費能力の高い中国人旅行客は世界中で歓迎される存在だ。日本では「爆買い」がなくなりつつあるが、それでも日本のインバウンド市場にとって、中国は今後も成長が続くであろう重要なマーケットだ。

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 消費能力の高い中国人旅行客は世界中で歓迎される存在だ。日本では「爆買い」がなくなりつつあるが、それでも日本のインバウンド市場にとって、中国は今後も成長が続くであろう重要なマーケットだ。

 中国メディアの参考消息はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、2016年第1四半期において個人ビザで観光する中国人客は韓国ではなく、日本を選んだと報じている。

 記事は、米ブルームバーグや中国出境遊研究所(COTRI)のデータとして、16年第1四半期に個人観光ビザで日本を訪れた中国人客の数はのべ91万3000人に達し、韓国の73万5000人を大きく上回ったと紹介。個人観光ビザで訪れる観光客の数は15年第1四半期の時点では韓国のほうが多かったことを紹介し、日韓の数値が1年で逆転したうえで、大きな差がついたことを伝えた。

 続けて、団体観光ビザで訪れた旅行客の数は韓国が今なお日本をリードしているとしつつも、団体旅行客に比べて個人客のほうが滞在中の消費額が多いことを指摘し、「中国の低価格の団体旅行が低迷するなか、日本に個人客の数で逆転されたことは、韓国の旅行業界にとって憂慮すべきこと」だと伝えている。

 中流層の拡大に伴い、中国の旅行マーケットは今後も拡大すると見られる。中国人の消費能力は今なお高く、日本も韓国も査証発給要件の緩和などを通じて中国人旅行客の誘致を積極化しており、日本を訪れる中国の個人観光客が伸びているのは各種政策が功を奏したものと言えよう。日本政府は2020年までに訪日外国人観光客数を年4000万人とすることを目標としており、観光立国の実現に向けては、さらに中国人旅行客を取り込むことが重要となっている。(編集担当:村山健二)