中国経済が抱える問題の1つに「ゾンビ企業」をめぐる問題がある。ゾンビ企業とは、経営がほぼ破綻しているにもかかわらず、政府や銀行の支援を受けて存続している企業を指す。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国経済が抱える問題の1つに「ゾンビ企業」をめぐる問題がある。ゾンビ企業とは、経営がほぼ破綻しているにもかかわらず、政府や銀行の支援を受けて存続している企業を指す。

 中国ではゾンビ企業といえば、一般的に石炭や鉄鋼など赤字続きの国有企業を指すことが多く、中国メディアの金羊網は26日、中国が製造業の高度化を実現するためには「良貨」で「悪貨」を駆逐する必要があると論じた。

 経済学におけるグレシャムの法則では、本来は「悪貨」が「良貨」を駆逐するという趣旨だが、記事は中国のゾンビ企業は中国経済にとっての「悪貨」であると見方を示し、ゾンビ企業が中国経済を蝕んでいると主張。例えばゾンビ企業の一例とされる中国の一部の鉄鋼メーカーは生産能力の過剰に苦しんでいるが、質の高い製品は生産できず、生産量ばかり増えるものの作れば作るだけ赤字が膨らむ悪循環に陥っている。

 続けて記事は、中国のゾンビ企業は大した努力もせずに政府の支援のもとで生き残っているに過ぎず、中国製造業は必要な基幹技術の大半を国外の企業に頼っているのが現状だと指摘。中国の製造業の高度化を実現するためには、高い技術と管理能力を持つ健全な経営体質の「良貨」の企業を増やすことで、「悪貨」のゾンビ企業を淘汰させるべきだと論じた。

 現在、中国政府は多くのゾンビ企業を合併や再編などを通じて整理しようとしているが、その過程で多くの中国人が失業するとも言われており、今後数年はゾンビ企業が中国政府を悩ませ続けることになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)