「低カロリー」「食べごたえも十分」「食物繊維が豊富」「インスリンの分泌を抑える」「リバウンドしにくい」など、さまざまな効果があるということで、「もち麦」ダイエットが話題になっています。

食事制限なしで体重を4kgも減らすことができるとなると、それはやはり気になってしまうところ。しかし、気になるからこそ、正しい知識を身につけておくことは大切です。

そこでお勧めしたいのが、『腸内環境を整えながら健康的にやせる! 2週間で体が変わる「もち麦」ダイエット』(小林弘幸著、KADOKAWA)。

ご存知の方も多いと思いますが、著者は消化管機能不全や便秘症の治療に定評があり、現在、便秘外来の初診は7年半待ちだという順天堂大学医学部教授。

つまり、ここではそのようなキャリアを軸としながら、「もち麦」ダイエットの基本や活用法を説いているのです。

■もち麦の食物繊維量は白米の25倍!

もち麦とは大麦の一種で、コメや小麦と同じ穀類に分類されるもの。ちなみに「もち麦」と呼ばれているのは、ずばり「もち性」の大麦だから。

米にうるち米ともち米があるように、含まれているデンプン(アミローストアミロペクチン)の割合によって、大麦もうるち性ともち性に分類されるのだそうです。うるち性の押し麦はプチプチとした食感が、もち性のもち麦はモチモチとした食感が特徴だとか。

もち麦の食物繊維の量は、白米とくらべて約25倍。しかもそれでいて、カロリーは白米よりも少ないというのですから、まさに優良食です。

また食物繊維には「水溶性」と「不溶性」がありますが、その両方をバランスよく含んでいるのがもち麦。

また、あらゆる食べもののなかでも、水溶性食物繊維の量がもっとも多いという特徴も。

それが糖質の消化・吸収をゆるやかにし、血糖値の上昇を防ぎ、腸内環境を整えながら、腸からやせやすい体を作ってくれるというのです。

■大人気もち麦ダイエット2つのルール

(1)もち麦を1日2回食べるだけ

「もち麦」ダイエットとは、ふだん不足しがちな食物繊維をとり、特に水溶性食物繊維の血糖値の少々を抑える、腸内環境を整える、などの働きを効率的に取り入れる方法。

そのため目標にすべきは、もち麦を1日2回食べること。たとえば米2:もち麦1の割合で炊いた「5割もち麦ごはん」であれば、朝食と夕食でそれぞれお茶碗1はいずつが目安量だといいます。

ずいぶん簡単ですが、これにはしっかりとした根拠があるのだと著者はいいます。つまり、白米を食べるよりも糖質を減らすことができ、さらには食物繊維を十分に取れるというわけです。

(2)とりあえず2週間続けるだけ

もち麦の食物繊維は腸内で善玉菌を増やし、やせやすい体へと体質改善してくれるのだそうです。しかも、腸内環境は約2週かんで改善されるというのですから驚きです。

にわかには信じられませんが、具体的には次のような段階を経て変化が起こるのだとか。

1.もち麦を食べる

2.食物繊維で善玉菌が増える

3.腸内環境がよくなる

4.消化・吸収や血流など、体内環境がアップする

5.便秘が解消される

そしてその結果、“溜まりにくい”体になるというわけです。つまり、腸の特徴を活かしているからこそ、無理することなくやせられるということ。

■もち麦ダイエットなら挫折しにくい!

「もち麦」ダイエットは、以下の項目に当てはまる人にオススメだそうです。

・炭水化物が大好き

・糖質制限ダイエットはうまくいかなかった

・食物繊維が不足していると思う

・食事を減らすのはツライ

・つねに便秘がち

・早食い傾向がある

何項目かに当てはまるという方も少なくないはず。しかし「もち麦」ダイエットは、リバウンドとも、厳しい食事制限とも無縁。だからこそ、無理なく続けることができるということです。

こうした基本的な考え方を軸とした本書には、「もち麦スムージー」「もち麦サラダ」「もち麦スープ」「もち麦ごはんアレンジ」など、さまざまなもち麦レシピも掲載されています。

つまり、難しく考えることなく、すぐに「もち麦」ダイエットを実践できるわけです。気になっていた方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※小林弘幸(2016)『腸内環境を整えながら健康的にやせる! 2週間で体が変わる「もち麦」ダイエット』KADOKAWA