群れるから貧乏な人になる 陥りやすい負のスパイラルとは

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あなたの周りに「お金がない」と常に言っている貧乏な人がいませんか? 同じくらいの収入のはずなのに貯金や資産はなく、不思議とお金が根付かない。見栄っ張りで後先を考えなかったり、大雑把でちゃんと計算しなかったり、貧乏な人にはよく似た傾向がありそうだ。カジノという短時間でお金が行き来する場を観察し続けてきた研究家に話を聞いてみた。

■勝てない、勝てない…どんどん勝てなくなる

「貧乏な人を『勝てない人』に、金持ちを『勝つ人』に置き換えると分かりやすいです」。そう話すのはカジノ研究の第一人者で作家の松井政就さんだ。

「カジノにおける金持ち(勝つ人)と貧乏な人(負ける人)との違いで言いますと、自分で『勝てない、勝てない』と口にする人はどんどん勝てなくなりますね」と続けた。

現状を変える努力や工夫を怠り、流れに翻弄されている様子が浮かんでくる。松井さんは「しかもそういう人の回りにはもっと勝てない人が集まってきます」と指摘する。

松井さんが「ヘタクソな人が自分と同じようにヘタクソで勝てない人に対して安心感と仲間意識を持ち、勝てないことを楽しみ始めてしまうからです」と理由を明かす。

■鳴門の渦潮のような貧乏スパイラル

嫌な仲間意識だ。ミスしたときに限って近づいてくる人って確かにいる……。そして「さらにそういう人で固まるため、貧乏の渦が鳴門の渦潮のようになり、ますます抜け出せなくなる」そうだ。とんでもない負のスパイラルだ。絶対に巻き込まれたくない。

「そんな勝てない人の集まりには金持ちは近寄りません。貧乏な人だけがまるでバチカン市国のような独立した存在となり、社会の中で孤立していきます」(松井さん)

負のオーラを背負った集団を見掛けたら、避けたくなるのは当然。彼ら貧乏な人は次第に攻撃的になっていく。「本来の舞台(この場合はカジノ)では勝てず、その憂さ晴らしを、勝つことではなく何かにぶつけるようになります。要するに身の回りへの八つ当たりです。『ディーラーが下手だ』『相性が悪い』『当たったはずなのに誰だれが邪魔した』などです」

この傾向はカジノに限ったことではない。松井さんは「仕事が取れない営業マンに限って、いちいち社長のせいにしたり安倍総理のせいにするのはその一例でしょう」と指摘し、「アイデアが全然思い浮かばない企画マンがたまたま思いついたアイデアが上司の不倫をバラすことだったりします」とため息をついた。

貧すれば鈍す、とはよく言ったものである。負けが続いて妬みが強くなるうちに、勝つ人(金持ち)の足を引っ張ることが目的になってしまったわけだ。似た者同士が集まれば、ネガティブ思考を諌めてくれることもないのだろう。

金持ちを妬むな、むしろ憧れろ! 貧乏な人で群れるな、むしろ遠ざけろ! 松井さんの話には多くの箴言が込められていそうだ。

「教えて!goo」では「貧乏な人に共通する性格って何だと思いますか?」ということで意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:松井政就
作家。「賭けに勝つ人嵌る人」(集英社)「ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている」(講談社)「本物のカジノに行こう!」(文春新書)など著書多数。政治、経済からスポーツ、エンタメまで幅広い分野に精通している。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)