これからの時期、花火大会や夏祭り、女子会などで浴衣を楽しむ機会がある人も多いかと思います。浴衣を着たときのお悩みのひとつが“着崩れ”。気が付いたら脇や裾、帯まわりがグシャッと崩れていたなんてことも……。

そこで今回は、アンティーク着物を中心としたスタイリングで非日常を演出する『蕾写真館』所属の着物スタイリストであり、芸能人の着物スタイリングも行う福智知子さんにうかがった、浴衣の着崩れを招きやすい3つのシーンでのNG所作をご紹介します。

■1:つり革を持つのはNG!電車内で着崩れを招く所作

まず、移動中の電車内でも着崩れを招きやすい2つの所作があります。

(1)背もたれに寄りかかって座る

電車のシートに座るとき、深く腰掛けて、背もたれに寄りかかるのはNG。帯がペチャンコになったり、崩れやすくなったりしてしまいます。座るときは浅く腰掛け、足は開かずに閉じて座るのがポイントです。また、座ったあとに上前をキレイに重ね直すと見た目にも上品で、着崩れも防止できます。

(2)高いところのつり革につかまる

つり革につかまるために腕を上げると、脇部分が引っ張られ、着崩れしやすくなります。また、高く腕を上げると浴衣の袖がダラリと垂れ下がり、見た目の印象も悪くなるため、電車内ではできるだけ、手すりやポールを持つようにするのがおすすめです。

■2:両端をつかむのはやめて!階段で着崩れを招く所作

駅をはじめ、何かと多い階段の昇り降り。階段を昇るときによく見かけるのが、裾の両端をつかんで持ち上げる女性。実はこれはNG。前部分が開いてしまい、着崩れにつながります。また、この方法で昇り降りするのは見た目にも品が良いとは言えません。

階段を昇り降りするときは、上に被さっている上前のみを軽く持ち上げるようにすると階段もスムーズに昇り降りでき、上品に見えます。

■3:戻ってきたらグシャグシャ!お手洗い後は“お直し”が肝心

浴衣の着崩れを招きやすいシーンのひとつがお手洗い。戻ってきたときに裾や帯まわりがグシャグシャになっている女性は少なくありません。まず、お手洗いは和式よりも洋式を選ぶのがおすすめ。和式だと浴衣が床につかないようにしっかりまくり上げることで、着崩れやすくなってしまいます。

洋式の場合は、帯から下を普通にまくり上げてOKです。実はお手洗いでの着崩れを防ぐには、用を足した後の“お直し”が重要です。以下3ヵ所がチェックポイントです。

(1)下前、上前をキレイに重ね合わせる

お手洗いの後は、浴衣の裾がグシャッとなりがちです。下前と上前がキレイに重なるように、合わせ直すことが大切です。

(2)おはしょりの乱れを直す

帯から下をまくり上げたことで、おはしょりがペロッと上がってしまうことも多いので、おはしょりの乱れを直すのもポイント。

(3)帯が下がっていないかチェック

お手洗い後に帯が下がってしまうこともあるので、帯の位置が下がっているなと感じた場合は、グイッと上げることが大切です。また、帯が下がることで伊達締めが見えてしまうこともあるため、注意したいところです。

以上、浴衣の着崩れを招きやすい3つのシーンでのNG所作をご紹介しました。浴衣で出かけるときに、参考にしてみてください。

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【取材協力】

※ 福智知子・・・キモノスタイリスト。1981年6月和歌山生まれ。京都で着物修行を積み、東京でアンティーク着物に囲まれて働く。2013年『蕾写真館』を立ち上げ、着物スタイリング全般を手がける。独特の色使いに定評がある。フリーの着付師、きものアドバイザーとしても活動中。(HP、Instagram)