連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第17週「常子、花山と断絶する。」第101話 7月29日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出: 藤並英樹


常子(高畑充希)は悩んだ末、雑誌に広告を入れることを決意し、業績が良さそうな料理学校に広告をもらいに行く。最高販売部数・3万部の実績を聞いてすごいと興味をもってしまう学校の人。その後の落ち込んでいる部数についてもちゃんと考慮しないのが謎である。出版関係じゃないからよくわからないという意味合いだろうか。
ともあれ、広告も入ることになり、その際、懸念材料だった内容に注文をつけられることも回避できた。常子は広告を反対している花山(唐沢寿明)には秘密裏に進行しようとして・・・。

かつてある雑誌で編集長が最後のチェックをし終わってから原稿を差し替えてしまった編集者の話を聞いたことがあるが、常子のやったことに五反田(及川光博)も舌を巻くほどだった。でもバレたら大変、サブタイトルどおり断絶間違いない。
花山の変人ぶりや徹底したこだわりはこれまで再三にわたって描かれてきた。101回でも、表紙の印刷の色が気に入らず直そうとして常子に予算がないと心配されながらも、妥協しない態度を貫いた。また、気に入ったエンピツを使うことで仕事に身が入るという話をしていた花山なので、こだわりである広告を入れない雑誌というコンセプトが揺らぐことは堪え難いに違いない。

ひとりだけ花山を支持し、常子を責める美子(杉咲花)。彼女は花山に厳しく言われても、褒めてほしい一心で頑張っている。常子がすっかり大人になってしまった今、美子の健気さが救い。エンピツエピソードのとき、尊敬のまなざしで花山を見つめる姿に、美子役の杉咲花は、事務所の大先輩の唐沢のことをきっと俳優としてものすごく尊敬しているだろうなあと勝手に思いながら見た。
その後、街頭のパン屋さんを見た花山が、直線断ちを超える画期的な企画を思いついたらしく、街を颯爽と走っていくところでつづくーー。この扱い、まるで主役のよう。やっぱり「かか兄ちゃん」がはじまりそう。スピンオフは「かか兄ちゃん」がいいなあ。
(木俣冬)