写真提供:マイナビニュース

写真拡大

TISと同社が出資するエルブズは7月29日、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 知能ロボット学研究室(以下、石黒研究室)と、AI(人工知能)と人の対話シナリオに関する研究を共同で開始した。研究期間は2017年3月まで。

今回の共同研究では、石黒研究室の得意分野であるヒューマンロボットインタラクション(人間とロボットやエージェントにおける相互作用技術)の研究実績と、TISの戦略技術センターで実施してきた自然言語処理の研究実績および実装技術を組み合わせ、エルブズが開発を進めている「社会性エージェント(Agents of Socialization)」技術(AIが社会に存在する具体的なアクターの代理人として、利用者と対話を行う基盤技術。IoTや機械学習、自然言語処理といったさまざまな要素技術を包含している)を活用した高齢者向けコミュニケーションツールのプロトタイプを作成する。

プロトタイプを使用し「人間がロボットやエージェントと社会環境を含めどのようにかかわっていけるか」や「ロボットやエージェントとコミュニケーションを円滑に行えるか」の検証を行う。さらに、その研究成果をエルブズの高齢者向けコミュニケーションツールの実証実験に活用し、利用者の生の声をフィードバックさせることで、完成度の高い社会性エージェントの実現を目指す。

TISでは、ロボットやエージェントと人間の役割を明確にして相互に作用しあうかかわり方が今後のAI活用の重要な要素であり、さまざまなエンタープライズシステムとAIを連携させる際に、今回の共同研究の成果が活用できると考えているという。今回の石黒研究室との共同研究で、「ロボットやエージェントとの役割」を明確にすることで、効果的なAIとエンタープライズシステムの連携を図る。

(岩井 健太)