写真撮影/末吉陽子

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7月30日は「土用の丑の日」。来たるべきその日に向け、「ウナギ味のナマズ」なるものが登場しました。完全養殖に成功した“近大マグロ”で知られる近畿大学が、ウナギに対抗(?)するべく開発。イオンで販売がスタートしています。
販売に先駆けて実施された試食会に参加し、気になる味を確かめてきました。

そもそもなぜ「ウナギ味のナマズ」を開発?

近畿大学で「ウナギ味のナマズ」の開発がスタートしたのは、今から6年前。ウナギの供給量が世界的に減少してきたことを受けて、「ウナギの代わりを探してほしい」と養鰻業者や蒲焼業者から相談されたことがきっかけだったと語るのは、近畿大学世界経済研究所の有路昌彦教授。

「稚魚の生産が比較的容易で、蒲焼にも適しているものをリサーチしました。あらゆる国産淡水魚を取り寄せ蒲焼にしたところ、資源も豊富な『マナマズ』が改良次第でウナギに近づけることができるのでは、ということで研究をスタート。

泥臭さの原因になる水は地下水を、エサは独自の配合比でブレンドしたものを使用し、味の改良を進めました。結果として昨年以降、脂ののりを増加させることに成功し、スーパーで売られる『蒲焼』の商品開発にいたりました。過去3回のテスト販売を経て、小売企業との商談がまとまり今年7月の本格販売に漕ぎつけたかたちです」(有路さん、以下同)

【画像1】見た目だけでいえば、ウナギの蒲焼となんら遜色ない(写真撮影/末吉陽子)

【画像1】見た目だけでいえば、ウナギの蒲焼となんら遜色ない(写真撮影/末吉陽子)

ウナギとナマズ、その味の違いとは? いざ実食!

「口に入れたとき美味しいと感じてもらえるクオリティには持ってきています」と自信をのぞかせる有路教授。では、さっそく頂いてみましょう。

【画像2】ウナギよりも若干肉厚な印象。はたしてそのお味は……(写真撮影/末吉陽子)

【画像2】ウナギよりも若干肉厚な印象。はたしてそのお味は……(写真撮影/末吉陽子)

味はウナギと白身魚の中間といったところでしょうか。脂がしっかりのっていて美味しいです。ただ、ジューシーさはうなぎにくらべると少し物足りないかも……。でも、確かに「ウナギの蒲焼」といって出されたら気づかないレベルです。ちなみに、脂ののりを数値化すると、“近大発ナマズ”が100gあたり15.1g、ウナギは19.7gとわずかな差。今後、エサなどのさらなる改良でより増やすことも不可能ではなさそうです。

【画像3】“パチもん=ニセモノ”と言い切る潔さが逆にカッコいい(写真撮影/末吉陽子)

【画像3】“パチもん=ニセモノ”と言い切る潔さが逆にカッコいい(写真撮影/末吉陽子)

今後の展開について、「可能な限り早く生産量を高め、ウナギの半額以下で提供できるようにしたいと考えています」と有路教授。今年の土用の丑の日は、「ウナギ」と「ウナギ味のナマズ」を食べ比べてみても楽しいかも?