日本人にとって昔懐かしい遊び道具の1つに、竹とんぼがある。その人気は根強く、飛距離や滞空時間を競う全国大会も開かれている。その昔、お店で買った竹とんぼ、実はその多くが台湾製だったかも知れない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人にとって昔懐かしい遊び道具の1つに、竹とんぼがある。その人気は根強く、飛距離や滞空時間を競う全国大会も開かれている。その昔、お店で買った竹とんぼ、実はその多くが台湾製だったかも知れない。

 台湾メディア・東森新聞雲は27日、竹とんぼを40年間で日本に1億本売ったという台湾・彰化県在住の玩具業者の男性・陳建宏さんを紹介する記事を掲載した。記事は、その昔生活の苦しかった陳さんが竹製品を加工する商売を始め、40年ほど前から竹とんぼを含む竹製玩具を数多く製造するようになったと紹介。竹とんぼは台湾中部産で見た目が美しく、硬度、弾力にも優れている桂竹を使用、大量注文にこたえるために半自動生産設備を開発したと説明した。

 その結果、1970-80年代には日本向けに販売する竹とんぼの年間生産量が最高で860万本に達したと伝えた。しかし、その後大陸産の廉価で低品質な製品が出まわるようになり、約10年に渡り生産をストップ。大陸が急速な経済成長を遂げ、大陸の業者がより利益の大きい分野へと移っていったこと、「日本人が『台湾製』は品質が保証されており、大陸製のように簡単に壊れたりしないことに気づいた」ことにより生産を再開、大陸製よりも高い価格ながらも徐々に注文が回復しつつあると紹介している。

 陳さんは竹とんぼを始めとする竹製品を製造する傍らで、地域コミュニティと協力して竹細工の教育活動も行っているとのことである。「文明の利器」が溢れる現代の生活に息苦しさを覚えた人びとの間で、自然のもの、素朴なものを求める動きが起きている。スマホとにらめっこするのもいいが、たまには広い公園で竹とんぼを飛ばしてみるのもいい気分転換になるに違いない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)