アップルのクックCEOがポケモンGOを賞賛、ARに多額の投資を続ける点にも言及

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アップルのティム・クックCEOがアナリスト向け電話会見の中で、AR(現実とデジタル情報を重ね合わせる「拡張現実」)技術に多額の投資を続けていくと発言したことが報じられました。これは好調な『ポケモンGO』に関する質問について答える文脈での発言で、同ゲームについてクック氏は惜しみない賞賛を送っています。クック氏は世界的に快進撃を続けているARゲームアプリ「ポケモンGO』について、「革新的なアプリにとっての朗報」であると激賞。ARは大きなビジネスチャンスであり、消費者にとっても大きな機会であること。そしてiPhoneを使って多くの人々がポケモン探しをしていることが、アップルと開発各社が協力していける証だと述べています。

さらにクック氏は、すでにアップルがARに多額の投資をしており、今後も続けていくとの方針に言及。ARが次世代のプラットフォームになるかどうかは推移を見守るが、巨大な可能性には違いないと期待を表明しました。

アップルが『ポケモンGO』を賞賛するのは、今後1〜2年で同社に30億ドル(約3200億円)の利益をもたらすという予測からも自然なこと。もっともクック氏は会見の中で「Pokemon」を「PokeMans」と言い間違え続けており、それまでポケモンを知らなかったのでは?と疑われているのはご愛嬌です(からかった動画あり)。



とはいえ、アップルがARやVR(仮想現実に没入できる技術)に投資してきたのは事実です。昨年5月にはベルリンの仮想過去ツアーなどが有名なARスタートアップのMetaioを買収。同年の11月にはスイスの顔面モーションキャプチャ企業・faceshit社(同社の技術は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも採用)、今年の2月にはGoogleの3D視覚認識プロジェクト「Project Tango」を支えていたFlyby Mediaを買収しています。



さらにアップル社内でも、ARに関連した数百人規模の開発チームが形成されているとの噂が英Financial Timesでも報じられていました。加えて5月には、未確認情報ながら「Apple VRが開発中」とインドから発信された経緯もあります。

クックCEOはAR技術の使い道は触れていないため、アップルがどのように活用するかについては推測が飛び交っています。マップアプリにARを追加して、建物にかざせばどのようなお店があるか、レストランにかざせば料理のメニューが見られるといった説もあり。顔面モーションキャプチャー技術により、フォトアプリの顔面認識やApple TVにジェスチャー操作を実装するとの見方もあります。

いつかはiPhoneないしiPadがヘッドセット化し、相手の顔から本日の感情を分析、ご機嫌を損ねないための最適解を割り出すスカウターアプリなどが出るかもしれません。