2016年10月1日から12月31日にかけて、長崎デスティネーションキャンペーン(以下、長崎DC)が行われる。

DCとは、地方自治体・観光関係団体などとJRグループが協力して実施する国内最大級の大型観光キャンペーンのこと。年に4回開催され、期間中JRグループの関連媒体等を活用し全国で集中宣伝する。また全国の大手旅行代理店で、キャンペーンに合わせて旅行商品を展開する。DCは今回で142回目の開催、長崎県は初の単独開催となる。

2016年7月22日、Jタウンネット編集部に長崎DCキャラバン隊のみなさんがお見えになった。編集部では今回、2016年度「ロマン長崎」の永奥里奈さん、平戸観光協会の脇川親義さん、西海市情報観光課の山田祐司さんと谷川文香さんに長崎県の魅力を聞いた。


長崎DCキャラバン隊のみなさん

魅力あふれる各市のPR

長崎市のおすすめを教えてくれたのはロマン長崎の永奥さん。

ひとつ目のおすすめは、夜景。稲佐山からの眺めは「1000万ドルの夜景」とも称され、「日本新三大夜景」「世界新三大夜景」にも選定されている。永奥さんのお気に入りは、稲佐山を挟んで向かいにある鍋冠山からの景色。稲佐山は夜景を見下ろすのに対し、鍋冠山は同じくらいの目線の高さの景色が楽しめるという。


稲佐山からの夜景


鍋冠山からの夜景

ふたつ目は、おいしい食べ物。皿うどん、カステラ、豚の角煮など、長崎にはおいしい食べ物がたくさん。特にちゃんぽんは県内で採れた新鮮な海鮮と中華の要素が混ざった、言わずと知れた長崎の逸品。中華街やガイドブックに載っている名店もいいが、穴場のお店を見つるのもよし。永奥さんの行きつけは、長崎大学近くにある「伯水楼」。安くてボリューム満点のため、学生に大人気だ。

みっつ目は、軍艦島。2015年に世界遺産に登録され、映画やドラマの舞台としても使用されている。永奥さんも映画「進撃の巨人」を見てから実際に軍艦島を訪れたという。直接自分の目で見るのでは感じるものが違うため、ぜひ足を運んでもらいたいとPRした。


上空から見た軍艦島(端島)

山田さんと谷川さんは、西海市の魅力を教えてくれた。西海市は長崎市と佐世保市の間に位置し、県内を周遊するときにも立ち寄りやすい。

今年4月には「長崎オランダ村」改め「ポートホールン長崎」がリニューアルオープンし、グルメ、ショッピング、レジャーが楽しめる。近くには動物と触れ合えるバイオパークもあり、子供からお年寄りまで楽しむことができる。

地元の特産品を活用したイベントにも力を入れている。西海市は伊勢海老などの海産物や、みかんが有名。11月末には西海大鍋まつりが開催され、地元の特産品を活かした鍋料理が振る舞われる。


西海大鍋まつり

さらに最近じわじわと注目を集めているのが、音浴博物館。廃校になった小学校を再利用して、貴重なレコードなどを展示している。色々なスピーカーやプレーヤーが置いてあるので、同じレコードを聴き比べることもできる。


アンティークな蓄音機やスピーカーが揃う

脇川さんは平戸市のキリシタンの歴史を紹介。平戸市は西洋文化やキリスト教が広まった最初の土地とも言われている。

市内にはオランダ商家が復元され、潜伏キリシタンや隠れキリシタンなどの歴史も色濃く残っている。禁教令が敷かれた際も、潜伏キリシタンや隠れキリシタンが宗教から離れることなく、信徒発見までの約250年間ずっと守り続けてきた。地元のガイドが、異国文化や宗教を受け入れて生活の中で守り続けてきたことを伝え、人と文化をつないで市をPRすることで、観光客の高い満足度を得ているという。


田平天主堂は建設からまもなく100年

平戸市は一昨年、ふるさと納税が1位に輝いた功績も。おいしいものがたくさん採れ、返礼品が好評なためだという。ウチワエビなどの魚介や平戸牛などが有名だ。

JR九州では、全国約1000の駅でポスターやのぼり旗を用意しDCを盛り上げる。DCのキャッチコピー「旅さきは ながさき。」のロゴは電車のレールをイメージした。


「旅さきは ながさき。」

JR九州ではDC期間中、観光列車「スイーツトレイン『或る列車』」を1日1往復する。さらにDCのラッピングに包まれた、885系白いかもめとJR大村線のキハ66/67系を運行する。大村線千綿駅の景色は青春18きっぷのポスターにも採用された絶景だ。

長崎DCを通して、九州復興の一翼を担いたいと語ったみなさん。2016年4月に発生した熊本県と大分県の地震により、九州全体の観光業界がダメージを受けている。九州ふっこう割に次いで長崎DC、さらに2022年の九州新幹線長崎ルート開通に向けて盛り上げていきたいと意気込んだ。