近年、多くの国が中国人旅行客の誘致に乗り出している。人口が多いうえに経済成長によって中間層の拡大も続いている中国の国外旅行市場は、今後も成長が見込める有望市場だからだ。さらに中国人旅行客は消費意欲も高いため、各国が誘致合戦を展開している状況にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、多くの国が中国人旅行客の誘致に乗り出している。人口が多いうえに経済成長によって中間層の拡大も続いている中国の国外旅行市場は、今後も成長が見込める有望市場だからだ。さらに中国人旅行客は消費意欲も高いため、各国が誘致合戦を展開している状況にある。

 欧州などの一部の国は中国の芸能人をPRのための広告塔に起用しているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「なぜ中国の芸能人は誰も日本旅行の広告塔になろうとしないのか」と疑問を投げかけた。

 記事は、欧州の一部の国が中国の芸能人を「旅行大使」などに任命したり、自国に招待するなどして、中国国内向けに自国への観光旅行をプロモーションしていることを紹介。「旅行大使」に任命された芸能人は、ネット上の公式ページで積極的にPR活動を行っていると紹介した。

 続けて、日本を訪れたことのある中国人の多くは「日本は清潔で日本人は礼儀正しいなど、日本対して良い印象を持っている」と伝える一方、仮に日本が中国で芸能人を広告塔に起用しようとしても、誰も就任したがらないだろうと指摘。それは「あまりにもリスクが大きい」ためだと主張した。

 このリスクとはつまり、日本旅行をPRするための広告塔に就任した芸能人は、中国国内の「憤青」たちから激しく批判されることになるという意味だろう。憤青とは愛国心とともに排他的な考え方を持つ人たちを指す言葉だ。

 日本旅行の広告塔として憤青による批判の対象となれば、それ以外の仕事にも影響が出るのは必至であり、そのようなリスクを冒してまで日本旅行の広告塔になろうとする芸能人は中国にはいないという意味だ。だが、実は中国を含めた中華圏の芸能人はしばしばお忍びで日本に観光に来ており、SNS上で日本旅行の様子を掲載する芸能人は少なくない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)