ラッパー志願の男、狂気の思想で自ら頬に発砲(出典:http://www.nydailynews.com)

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警察官による理不尽な発砲が発端となり、アメリカでまたもや勃発している白人警察官と黒人市民の衝突。そんななか、非常に歪んだ考え方で「銃社会アメリカ」を表現する男がインディアナ州にいた。「銃によるダメージこそが今後の自分のセールスポイント」という非常に危険な発想を持った男だ。事実アマチュアを含めてこの国のラッパーの銃所有率は非常に高く、銃撃事件も頻発している。「この男を『サイコパス』と呼んで片づけるだけでは済まない」と物議を醸している。

この男はインディアナ州在住のアマチュア・ラッパー、“Kasper tha Phantom”ことキャスパー・ナイト(Kasper Knight)である。スマホを自身に向けてセットし、銃を手に顔を近づけて恐ろしい動画を撮影すると22日にFacebookで公開した。流血の映像が人々を仰天させていることを『nydailynews.com』が伝えている。

「オレはこれから自分の顔を撃つ。すごく撃ってみたい気がするぜ。」

こんなことをつぶやきながら、自身の頬にリボルバーの銃口を向け、パーンという耳をつんざくような音と同時に体をのけぞらせる。ほどなくしてその口からはドロドロとした血がこぼれおちた。ペッと血の塊を吐き出しながら「弾はさっき飲み込んだ。間違えば喉に突き刺さるかもしれない? そんなの知ったこっちゃねぇ」と言いながら不敵な笑みさえ浮かべている。

しかしこれには「どうせ動画はニセモノ」といった声が殺到。するとキャスパーは次の動画を投稿した。治療により頬に開いた穴の痛々しい縫合跡を公開し、「これはオレの音楽を売り込むプロモーションビデオのためにやったことさ。本当は他人に撮ってもらいたかったんだけど、そんなの撮影するのはイヤだって奴ばかりでさ」と説明している。

痛みの度合いは「最高が10点だとすると4点かな。たいしたことないぜ」とキャスパー。家族や友人からさんざん非難を受けた様子だが、「オレのことなんて構わないでくれ」と一蹴。文字通り流血の苦しみの末に生まれたこのビデオを武器に、なんとしてもラッパーデビューを図りたい様子だ。しかし、そのような誤った動機で銃を使用するのは人格が危険である証拠。ニューヘイブン警察は今、そのビデオとキャスパーの身辺について調査中である。

出典:http://www.nydailynews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)