中国高速鉄道は世界のいくつかの国で受注に成功している。しかし、建設や運用は上手くいっていないのが実情である。例えばインドネシア・ジャワ島やベネズエラ、タイ、メキシコなどでの計画がそれに該当する。中国メディアの舜網は、中国高速鉄道の現状と今後の課題について掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国高速鉄道は世界のいくつかの国で受注に成功している。しかし、建設や運用は上手くいっていないのが実情である。例えばインドネシア・ジャワ島やベネズエラ、タイ、メキシコなどでの計画がそれに該当する。中国メディアの舜網は、中国高速鉄道の現状と今後の課題について掲載した。

 記事はまず、「中国高速鉄道は20年も経たずに営業距離で世界一に達し、成熟した運用能力を獲得、高速鉄道技術はすでに世界一流の水準へ到達している」と主張。しかし同時に高速鉄道の営業距離だけで「すべて世界一」と誇大に評価することはできないと指摘した。

 では、中国高速鉄道が直面している課題はどの様な課題があるのだろうか。記事は、中国高速鉄道は現在、旅客の運輸に特化しており、貨物の運輸もできるよう対応する必要があるとしたほか、衝突事故の発生以降に落としていた営業時速の引き上げ、さらには安全性も確保する必要があると指摘した。確かに中国は価格競争力や資金力を武器に高速鉄道の売り込みを積極化しているが、不特定多数の人が利用する交通インフラである以上、2011年に発生したような高速鉄道の衝突事故は許されないことだ。

 今までの中国高速鉄道関連の記事は、その大部分が中国の技術を称賛するものであった。なかには、過去の高速鉄道事故を「高速では走っていなかったため、高速鉄道の事故ではない」として、なかったことにしようとする言論すら存在する。そのような風潮のなか、「安全性」を課題として挙げたのは評価に値するだろう。

 もし中国高速鉄道が今までどおり受注するだけで仕事を完遂できない事例が続けば、世界的に信頼を失うことになり、新幹線のライバルには成りえないだろう。しかし、この記事の様に過去の失敗を反省し、教訓として生かすことができれば、中国高速鉄道は新幹線にとって手ごわいライバルになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)