27日、台湾・自由時報は、「台湾製の竹とんぼ、1億本が日本へ飛ぶ」と題する記事を掲載した。資料写真。

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2016年7月27日、台湾・自由時報は、「台湾製の竹とんぼ、1億本が日本へ飛ぶ」と題する記事を掲載した。

台湾彰化県福興郷で、一家で玩具工場を営む陳健宏(チェン・ジエンホン)さんは、38年間にわたり台湾製竹とんぼを日本に輸出している。

陳さんはもともと竹細工のコースターを作っており、日本市場での販売も上々だったが、コースターを作るときに出る端材がもったいないと思い、竹とんぼを作ることを思いついた。嬉しい誤算だったのは、この竹とんぼも日本で非常に人気になったことだった。最高で年に860万本を生産。そのうちの9割が日本向けだった。

陳さんの竹とんぼ作りは半手作業。最も重要なのは風を切る面の角度だといい、家族の誰もが同じように作れ、大量の注文をさばき、日本人が求めるレベルをクリアするため、陳さんはこの角度を均一に保つための機械を自作した。

1990年代に入って、日本への竹とんぼの売れ行きは下降線をたどった。主な原因は、中国製の低価格の竹とんぼにシェアを奪われたことだった。陳さんの工場は苦境に追い込まれた。しかし、風向きが変わった。近年、中国の生産コストが大きく上昇し、コストに見合わないことから中国の工場は次々と竹とんぼの生産から手を引いていった。日本人の間でも、台湾製の品質は安定しているという口コミが広がり、陳さんのところに再び注文が入るようになった。

陳さんの竹とんぼは1本5〜6台湾ドル(17〜20円)で、30年前と比べると8〜9倍ほどになったが、陳さんは半手作業の現在の製法でこそ品質を保てると力強く話した。30年前から陳さんと竹とんぼを作り続けてきた70歳のおばあさんは、今も老眼鏡をかけて1本1本丹念に作っている。38年間に、日本に向けて販売した竹とんぼの数は1億本以上になるそうだ。

近年、日本ではあまり見なくなった伝統のおもちゃ「竹とんぼ」。今年の夏は、台湾製の竹とんぼを空に飛ばしてみてはいかがだろうか。(翻訳・編集/北田)