中国人観光客による「爆買い」により、中国国内で一気に関心が高まった日本の温水洗浄便座を含め、日本の「トイレ文化」に注目する中国のメディアや市民は少なくない。便器の構造、トイレ空間の設えと同時に関心を集めるのが、「トイレ掃除」の文化のようである。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国人観光客による「爆買い」により、中国国内で一気に関心が高まった日本の温水洗浄便座を含め、日本の「トイレ文化」に注目する中国のメディアや市民は少なくない。便器の構造、トイレ空間の設えと同時に関心を集めるのが、「トイレ掃除」の文化のようである。

 中国メディア・中潔網は26日、日本には市民にトイレ掃除を奨励、指導する団体が存在することを紹介する文章を掲載した。記事はまず、日本において団地などの住宅地域にある共同トイレは「多くの場合住民たちが自己管理する方式が採用されている」と説明。その利用にあたっては、公衆道徳や取り決めを順守する必要があるとともに、清掃も住民がボランティアで行うと紹介した。

 そのうえで、日本には1990年代に設立された「日本を美しくする会」という民間団体が存在することを紹介。その主な活動がトイレ掃除の奨励であり、会員が不定期で各地の学校や企業を訪れてトイレ掃除活動を実施、トイレの衛生を守って清潔な「トイレ文化」と築くよう呼びかけていると伝えた。

 また、この団体がトイレ掃除を通じて得られる「謙虚な人になれる」、「気づく人になれる」、「感動の心を育む」、「感謝の心が芽生える」、「心を磨く」という5つのメリットを掲げていることについても言及。「トイレ掃除はもはや、日本のトイレ文化における重要なコンテンツになっているのである」と評している。

 1993年に誕生した「日本を美しくする会」は日本国内のみならず、海外に向けても掃除を通じて心を磨くことを提唱する活動を行っている。特に台湾では2003年には同会を参考にした「台湾美化協会」が設立され、積極的な交流が図られているのだ。

 トイレを放っておけばどんどん汚れてくるのは当然のこと。どんなに性能のいい便器が置かれ、快適なトイレ空間が作られていても、メンテナンスを怠ればたちまち不快な場所になってしまう。「トイレは心の鏡」なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)