27日、韓国・マネートゥデイはこのほど、旅客船セウォル号沈没の犠牲者遺族の多くが事故から2年余りたった現在も不眠やうつ症状などPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいると報じた。写真は14年、ソウル市庁前に設けられた焼香所。

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2016年7月27日、韓国・マネートゥデイはこのほど、旅客船セウォル号沈没の犠牲者遺族の多くが事故から2年余りたった現在も不眠やうつ症状などPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいると報じた。

事故調査を行ってきた「4・16セウォル号惨事特別調査委員会(特調委)」が今年1〜6月、修学旅行でセウォル号を利用し多くの犠牲者が出た檀園高校の遺族145人を対象に面接などによる詳細な調査を行った結果、ストレス障害を訴える遺族が79人、全体の56%に上った。また、「自殺を考えたことがある」とした遺族は全体の42.6%を占め、一般人の平均値の20倍に達した。

一方、事故をきっかけに職を失うなど生活環境が激変してしまった遺族も相当数に上った。事故前には全体の8割を超える116人が職場に通っていたが、このうち75人はトラウマなどが原因で事故後に職場を去っていた。

調査を担当した専門家は「2次被害を防ぐため、遺族が主体となり真相究明を要求できるシステムを構築する必要がある」と指摘した。また、特調委関係者は「事故発生直後から犠牲者や生存者、被害者家族に対する国家支援システムが不在だった。政府による人権的・公式的な支援と、望ましい支援システムの構築が検討されるべきだ」と述べた。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「いまだ、なんて言えないよ。子を失った親の苦しみは自分が死ぬまで続く」
「月日が薬になるとは言うけど、子を亡くした気持ちには月日も役に立たない。でも生きている人間は生きるしかないんだ」
「あの事故で救助された生徒はいない。生還した生徒は全員“脱出”したんだ」

「この国は生きている人にも死んだ人にも悔しい思いをさせるだけ。生きる希望すら湧かない。国は少しくらい反省する姿勢を示すべきなのに、むしろ遺族の方が非難されるような世の中だ」
「うつ病は遺族だけじゃない。国民皆がうつ病の治療を受けられないまま生きている」
「その傷をますます広げる政治家たちに、遺族が利用されないようにすべきだ」

「国民皆がこの苦しみを分け合うべき。国民皆がセウォル号遺族と一つの家族になり世話をするべき」
「セウォル号のニュースを目にするたびに何となく避けたくなる。事故のむごさを想像して落ち着かなくなるから。遠くにいる私たちがこうなんだから、普通のメンタルで何事もなく生きて行くことなんて無理。精神科治療とか、できる手は何でも使って遺族が生きていけるようにしてあげてほしい」(翻訳・編集/吉金)