日本の各種サービスを体験したことのある中国人は口々に「日本人は相手の立場に立って考えることができるため、質の高いサービスを提供できる」と称賛する。言葉で要求されなくとも、相手が何を求めているか、相手が喜ぶには何をしたら良いのかを考えて行動するのが日本のサービス、おもてなしと言えるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の各種サービスを体験したことのある中国人は口々に「日本人は相手の立場に立って考えることができるため、質の高いサービスを提供できる」と称賛する。言葉で要求されなくとも、相手が何を求めているか、相手が喜ぶには何をしたら良いのかを考えて行動するのが日本のサービス、おもてなしと言えるだろう。

 中国メディアの生命時報はこのほど、日本の子ども向け病院には「体の健康」のみならず、子どもたちの心の健康もケアするための設備が整っていると伝えている。心の健康状態というものは本人にはなかなか分かりづらいものだが、日本では「子どもたちが何を求めているか」という点がしっかりと考えられていることを紹介した。

 記事は、病気で入院する子どもにとって「治療以外に何もすることがない単調な生活は心の健康に影響を及ぼす恐れがある」と伝え、ひいては病気の治療にも悪影響を及ぼしかねない」と指摘。こうした影響を軽減するため、日本では娯楽が楽しめる場所を設ける病院が存在すると紹介し、音楽やスポーツ、キャンプなど、健康な子どもと同じような体験ができるため、病気になってしまった子どもたちも笑顔を取り戻すことができているとの見方を示した。

 記事が、日本の子ども向け病院の「環境」を紹介しているのは、中国ではこのような病院がまだまだ稀有な存在であるためだ。病気を治すという本質的な目的のほかに、子どもたちが何を求めているか、大人が子どもの気持ちになって考える必要があるが、中国ではまだこうしたことが不足している。

 日本を訪れる中国人旅行客にとっての人気商品の1つに「子ども向けの医薬品」が挙げられる。苦さがなく、飲みやすい味にアレンジされた子ども向けの風邪薬や、身体の小さい子どもにとっての適量が明示されている医薬品が人気だというが、中国では子どもの目線に立って作られた医薬品もまだ少ない。相手の立場になって考えることはサービスのみならず、ものづくりでも重要であり、今の中国に欠けていることの1つと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)