今から10年ほど前、「日本人の平均身長が中国人の平均を上回った」との統計データが中国国内で発表され、「小日本と呼んできた日本人をバカにできないではないか」と議論を巻き起こした。日本人の身長との比較論は今なお中国のネット上で見られるが、中国メディア・今日頭条は20日「日本人が再び背の低い民族に戻りつつある」とする文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 今から10年ほど前、「日本人の平均身長が中国人の平均を上回った」との統計データが中国国内で発表され、「小日本と呼んできた日本人をバカにできないではないか」と議論を巻き起こした。日本人の身長との比較論は今なお中国のネット上で見られるが、中国メディア・今日頭条は20日「日本人が再び背の低い民族に戻りつつある」とする文章を掲載した。

 記事は、古来より背が低かった日本人が第2次大戦後、米国による占領を経て急成長を始める中で「次世代の子どものために牛乳の補給を一生懸命行った」と説明。これにより日本人の身長は伸び、1980-90年代には中国を上回って日本人を大いに喜ばせたとした。

 一方で「好況は長く続かなかった」とし、中国が急速な発展を遂げるとともに児童の栄養を重視するようになり、中国人の平均身長が再び日本人を追い抜かしたと紹介。さらに、日本人男性の「短足化」が進み、これに伴って身長が低くなる傾向にあるとの指摘が出ており、日本人を憂慮させていると論じた。

 そのうえで、身長の高低に関しては「後天的な栄養補給よりも、先天的な遺伝子のパワーが大きいのだ」とし、単一民族の日本人は優れた外来の遺伝子と交わることができずに、民族としての遺伝子がどんどん退化していると主張。一方で、国土が広く様々な民族との融合が繰り返されている中国人の遺伝子は優れた状態を保っているのであるとしている。

 そして、日本人の学者の中には「日本の国策を改め、移民を受けいることで外からの遺伝子を吸収する」ことを提案するものすらいるのであると説明した。

 中国人の身長を抜いた時に、当時の日本人はどれほど喜んだのか。日本人に抜かれて大騒ぎした中国世論ほどの反応はなかったように思える。また、日本人の身長が欧米人に比べて低いのは、日本の気候風土に適応し、食を含む様々な生活習慣を蓄積してきた結果なのではないだろうか。

 確かに遺伝子の影響力は大きい。しかし、食習慣や生活習慣の変化によって、現代の日本人の体形は明らかに昔の体形から変わってきている。それは中国も同じはずだ。そして、これらの情報も、遺伝子にしっかりと刻まれて、さらに下の代へと伝えられていくのである。生活習慣だって、長い目で見れば重要なファクターなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)