国民党の洪秀柱主席

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(台北 28日 中央社)野党・国民党が過去に不当に取得した資産の返還を目的とする法律が成立したのを受け、同党の洪秀柱主席は27日、党員に対して「財産を奪うことはできても、我々の理想と勇気が奪われることは永遠にない」と訴えた。

国民党は戦後、日本が台湾に残した不動産などを接収。それらを元手に事業を展開し、巨額の資産を築いたとされ、「世界で最も金持ちの政党」などと呼ばれる。今後、行政院(内閣)に設置される委員会が資産の精査を進め、不正と判断した場合には国への返還を求める。

国民党はこれまで立法院(国会)で多数派を握り続け、法案の成立を阻んできたが、民進党が今年1月の選挙で初の単独過半数を獲得したため、25日の本会議において賛成多数で可決された。

洪氏は7月25日は、台湾の民主主義が汚された日だと強調。さらに民進党の強行採決により成立した同法は、不公平、不道徳な悪法で、憲法や法律、民主主義の精神に反していると批判した。

(謝佳珍/編集:杉野浩司)