中国国家発展改革委員会は20日、2015年に営業利益で黒字を確保した中国高速鉄道の路線は北京市と上海市を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道をはじめ、6路線あることを発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国国家発展改革委員会は20日、2015年に営業利益で黒字を確保した中国高速鉄道の路線は北京市と上海市を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道をはじめ、6路線あることを発表した。

 中国メディアの浙江日報(電子版)は25日、「中国高速鉄道の赤字問題を取り上げ、多くの路線が赤字であると見なす論調がある」と指摘したうえで、中国高速鉄道については経済面の得失だけではなく政治面における得失をも考えて評価すべきであると論じる記事を掲載した。

 記事は、中国が高速鉄道を建設するという夢を見始めたのは「1978年にトウ小平氏が日本を訪れた時」だと紹介。トウ小平氏は訪日中に新幹線に乗車し、「まるで風のように速い」などと語ったとされている。

 その後、中国は15年までに営業距離1万9000キロメートルに達する高速鉄道網を建設したが、これに対して記事は、「高速鉄道は中国の急激な発展の縮図」であるとし、中国は先進国との間に存在した巨大な差を短期間で埋め、最終的には追い抜いたと主張した。この「先進国との間に存在した巨大な差」とは、当時は高速鉄道を持たなかった中国が営業距離で世界一の高速鉄道網を構築し、さらに国内総生産で日本を抜いたという意味であろう。

 一方で記事は「中国高速鉄道の赤字問題を取り上げ、多くの路線が赤字であると見なす論調がある」と指摘し、こうした論調は間違っていると主張。なぜなら習近平指導部は高速鉄道を「大国の重器」と見なしているとしたうえで、高速鉄道は「民族の誇り」を増強させるものだからだと指摘、「政治面の得失において中国高速鉄道は大きな利益を得ているためだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)