急速な経済発展で物価の上昇が激しい中国からすると、日本の物価が昔と大差ないことは驚きのようだ。中国メディアの人民網はこのほど、「日本の野菜の値段はどうして20年も変わらないのか?」と題して記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 急速な経済発展で物価の上昇が激しい中国からすると、日本の物価が昔と大差ないことは驚きのようだ。中国メディアの人民網はこのほど、「日本の野菜の値段はどうして20年も変わらないのか?」と題して記事を掲載した。

 記事は、日本と中国の物価の差について、中国人記者が2008年に来日したときは食料品の値段のあまりの高さに驚き、13年に中国へ帰国した時は別の意味で驚いたという。それは中国の物価上昇が激しく、食料品は08年のほぼ2倍となっており、「大都市のレストランでは料理の価格が日本と同じ」くらいだったからだという。

 その後、記者は16年に再び日本を訪れたが、日本の物価はほとんど変わっていなかったことに気が付いたという。これは、中国の物価上昇と比べると大きな違いである。記事は、「ここ数年どころか、日本の食料品の物価は90年代のバブル崩壊後ずっと大きな変化がなく、これは中国と大きく異なる点だ」と伝えた。

 記事は日本の物価が変動しない理由について、「先進国である日本はGDPの成長率が緩やかになり、社会や経済が相対的に安定したため、物価の波が大きくない」こと、および「日本経済はバブル崩壊後、長期の低迷状態が続いていることと関係がある」と分析。ちょっと観察すれば、失われた20年と物価の安定は関係があることがすぐにわかるとした。

 日本も高度経済成長期には大幅な物価上昇と所得の増加を経験したが、バブル崩壊後はデフレによって物価の上昇が止まり、逆に物価の継続的な下落に転じてしまった。中国も急速な経済発展を遂げたゆえ物価が上昇したが、多くの中国人は物価上昇に所得の増加が追い付いておらず、格差は広がるばかりだと感じている。こうした不満が社会不安へと発展しないことを願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)