中国の製造業がこれまで強みとしてきたコスト競争力は人件費の上昇などによって失われつつある。中国政府は製造業の高度化を実現するための計画を打ち出しているものの、企業の淘汰はすでに始まっており、残された時間は多くはない状況だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の製造業がこれまで強みとしてきたコスト競争力は人件費の上昇などによって失われつつある。中国政府は製造業の高度化を実現するための計画を打ち出しているものの、企業の淘汰はすでに始まっており、残された時間は多くはない状況だ。

 中国メディアの東方頭条はこのほど、日本と中国の製造業の差は「30年から50年ほどもある」と指摘したうえで、中国企業が直面している問題について考察している。

 記事はまず、中国の製造業の前に立ちはだかる問題は複数あるとし、「新しい技術革命が世界規模で始まっている」ことを挙げた。製造業と情報通信技術を結びつけた新しい試みが世界中で始まっていることを指摘し、「中国の製造業は世界の流れになんとか着いていくことができている」としながらも、世界の潮流から外れれば大きな問題に直面することになると論じた。

 続けて、企業は外部環境に応じて変化することが求められると指摘する一方、中国企業はこれまで事業の基礎固めを重視してこなかったほか、経営や管理といったマネジメントも疎かしてきたと指摘。

 そのため、外部環境の大きな変化が生じている今になって中国企業は苦しんでいるとの見方を示し、「中国企業は日本企業の管理方法に学んでいるが、思ったような成果を挙げられていない」と主張した。さらに、製造業は「基礎」が重要な産業であり、設備やソフトウェア、人材など経営や生産活動に必要な要素すべてにおいて日本企業に劣っているのが現実と指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)