「産後初めてのセックス」でありがちなトラブルとその解決法

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出産後、約1カ月続いた出血が止まり、おマタや帝王切開の傷の経過が良好であれば、“肉体的”には、セックスは可能と医師の許可が出るでしょう。

ただし、慣れない育児や体のアチコチに残る違和感から、“心理的”なハードルは相当高いもの。

“仕事をバリバリしていたころの自分”と、“出産で満身創痍の自分”とのギャップが受け入れられず、無性に落ち込む女性も少なくないでしょう。

今回は、一般社団法人日本家族計画協会の調査などを参考にしつつ、産後のセックスのありがちトラブルやその解決法についてご紹介していきましょう。

■産後初めてのセックスが女性にとって恐怖な理由とは……?

「なんだかガマンしているパパがかわいそうになっちゃって、産後40日くらいでセックスしたらアソコの傷が避けるんじゃないかと思って、メッチャ怖かったわ……」というのは、筆者の知人談。

彼女のいう“アソコ”とは、ズバリ“会陰”。

会陰というのは、膣と肛門の間の部分を指しますが、初産で自然分娩の場合、多くの女性が赤ちゃんの出口を広げるために分娩時に切開します。

ほとんどの病院では、患部を解ける糸で縫合し、抜糸も不要なことが多いのですが、産後1カ月たってもなんとなく引きつったような感覚や、疼痛が残る女性が多いようです。

いずれその痛みも消えるものの、やっぱり初めてのセックスの時には「切開した部分に“摩擦”を加えるなんて……」と、不安に思う女性が多いのでしょう。


■会陰の痛みは10日くらいでおさまるけど……帝王切開でも自然分娩でも「会陰に違和感あり」が7割!

日本家族計画協会によると、性生活を開始した人の約70%は分娩様式に関わらず、会陰部の痛みや違和感を覚え、8割の女性が「不安あり」と答えていることがわかりました。

調査では、「会陰部の疼痛」や「裂けるのではないか」という不安が多く集まったとのことでした。

また、帝王切開の会陰痛の原因は、ホルモンの変化や子宮切開創の放散痛などもあると推測されるそう。

どんな分娩様式でも、産後のセックスに対し、不安や恐怖を抱いている女性が多いようです。

■不安と怖さで潤ってこない……家族計画協会では“潤滑ゼリー”の使用を推奨

女性のこころと体は密接につながっています。ただでさえ産後でホルモンバランスが崩れているのに、さらに恐怖や不安があると、膣の“うるおい”も満ちてこず、ソコに摩擦や刺激を加えるのが怖い……。

日本家族計画協会では、産後のセックスの恐怖感を和らげるために、女性用の“潤滑ゼリー”の使用を推奨しています。

調査によれば、ゼリーを使用することにより、褥婦、パートナーともに性交痛を感じている人は有意に減少しているとのことでした。

産後、ふたりがセックスに前向きになる時期が訪れたなら、夫婦だけのヒミツの楽しみとして、いくつかのメーカーのものを試してみるのも、エロティックな気分を盛り上げてくれそうですね。

以上、産後のセックスでありがちなトラブルについてお届けしましたが、いかがでしょうか?

ゼリーは、痛みや恐怖を和らげるのに一役買ってくれそうですが、これを唯一の解決策とするのは、キケンでもあります。

女性は、産後間もないころの伸びてしまったお腹の皮や、疲れてクマのできた顔や、しばらくブローしていない髪の毛なんかを自覚しつつ、「これから女性として見てもらえるのか」といった不安を抱えていたり、夫に体のツラさをうまく伝えられなかったりと、セックスを覚悟するまでにクリアすべき様々な心のハードルがあるでしょう。

日々の会話で不安を緩和したり、「育児を協力し合っている」という安心感の延長上に、スキンシップをしたり、潤滑ゼリーをふたりで選んだりといったことがあるのかもしれません。