所ジョージ

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 テレビ朝日系のドキュメンタリー番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』でリフォーム工事を請け負った愛知県東海市の建設会社が26日、制作を手掛ける朝日放送や番組制作会社などに対し、追加発生した工費など約2,900万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した。

 訴状によれば、改修したのは2014年7月に「孫がハイハイできない家」というタイトルで放送された岐阜市の住宅。当初の改修費は約2,200万円だったが、建築士や制作会社から追加工事を指示されたため、約2,700万円が加算。制作会社と交わした覚書では、予算を超える恐れが生じた場合には制作会社などと話し合うことになっていたが、いまだに協議されておらず、追加費用も支払われていないという。

 さらに、建設会社社長は、「番組では予算2,500万円と表示されたが、事実と異なる。視聴者をだましている」として、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも申し立てる意向を示した。

 対して朝日放送は「追加工事の多くは、建設会社の現場管理に問題があった」と主張。「金額の根拠には多くの疑義がある。請求の法的根拠も明らかにされていない」と真っ向から反論している。

 所ジョージが司会を務める『劇的ビフォーアフター』は、2002年4月にスタート。建築士を“匠”と称するなど、ドラマチックな演出が話題を呼んだが、05年11月頃に発覚した構造計算書偽造問題の数カ月後にレギュラー放送が終了。その後、09年4月に「SEASON II」として復活した。

 今回の騒動に対し、ネット上では「またか」という声が相次いでいる。同番組は、「SEASON II」開始から約半年後に放送された「アキレス腱を切る家」の依頼者である東京・中野区のラーメン店主が、「欠陥住宅にされた」「絶対に許さない」と「週刊文春」(文藝春秋)で告発。裁判沙汰にまで発展した。

「同店主は、家にある70センチもの段差のせいで『妻がアキレス腱を切ってしまった』として、番組にリフォームを依頼。しかし、匠が“あえて段差を残す”という意味不明な設計をしたため、視聴者から同情の声が相次いだ。この時、依頼者は匠やテレ朝に抗議したものの、ほとんど取り合ってもらえなかったため、『文春』での告発と、裁判に踏み切っている。今回も、放送からすでに2年が経過しており、局と建設会社の間で、相当ゴタゴタがあったようだ」(制作会社関係者)

 また、同番組は以前からトラブルが尽きないという。

「表沙汰になっていないだけで、揉め事が多いというウワサはよく聞きます。番組側は、常に何件ものリフォームを並行して追っており、過去の放送に関するトラブルは、なあなあに対処したいというのが本音でしょう。しかし、コンプライアンスへの意識が高まっている今、多くの素人を巻き込んだ番組制作は限界がある。とりわけ最近は、平均視聴率6〜7%台とイマイチの状況が続いていますから、打ち切りも検討されるでしょう」(同)

 そろそろ番組もリフォーム、いや、解体するべきか!?